昨年6月、14年ぶりとなる2日間の復活ライヴを行ない、圧倒的なパフォーマンスが大きな話題となったVOW WOW。この1月にキャパシティを上げて企画された2日間の公演も即座にソールドアウトとなった。その『THE RETURN OF THE KING』公演の模様を徹底リポート！

昨年6月に川崎クラブチッタにて14年ぶりとなる2日間の復活ライヴを行ない、再結成を宣言したVOW WOW。キャパシティを上げて企画されたのが今回の東京ドームシティホール公演『THE RETURN OF THE KING』だったが、やはりチケットは即座にソールドアウト。往時のファンベースを考えれば当然ながら、前回の衝撃的なパフォーマンスの評判によって、より話題性が高くなった面もあるのだろう。多くのファンが“王の帰還”を待ちわびていたわけだ。
定刻に暗転した場内にオープニングSEとして聞こえてきたのは“In The Beginning”。その流れで考えれば、そこに続くのは「MOUNTAIN TOP」（1990年）の“Black Out”だが、左右に幕が開いて姿を見せたメンバーが演奏を始めたのは、特に名盤として誉れ高い「III」（1986年）の冒頭を飾る“Go Insane”だった。イントロのリフが響いた時点で大歓声があがる。アクティヴにプレイする山本恭司<g>から厚見玲衣<key>に繋がれるソロもある種の様式美だが、こういったシーンも含めてスリリングに聞こえてくるのは、彼らが今も最前線で活動する演者であるゆえ、VOW WOWというハイレヴェルの集団であるゆえだろう。

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