THE HALO EFFECT “元IN FLAMES”の5人によるメロディック・デス・メタル・バンド、2作目を発表!
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初期IN FLAMESでギターを弾いていたミカエル・スタンネ<vo>、IN FLAMESのメイン・ソングライターだったイェスパー・ストロムブラード<g>、そのイェスパーの後任としてIN FLAMESに加わったニクラス・エンゲリン<g>、IN FLAMESの世界的躍進に大きく貢献したリズム・セクション、ピーター・イワース<b>とダニエル・スヴェンソン<ds>という5人のメンバー達によるプロジェクト、THE HALO EFFECTが1stアルバム「DAYS OF THE LOST」を発表したのは2022年8月のことだった。IN FLAMESやミカエルのメイン・バンドであるDARK TRANQUILLITYに代表される“イエテボリ・サウンド”、つまりは“メロディック・デス・メタル”の原点に回帰したそのサウンドは各方面で好評を博し、長期のスケジュールで実施されることはなかったが日本や北米での公演活動でも存在感を大いに印象付けてくれた。各メンバーにはそれぞれの活動があるので——ピーターとダニエルは『Odd Island Brewing』というビール醸造会社のオーナーである——しばらくTHE HALO EFFECTの動きは緩やかなものとなったが、2023年、彼らは「DAYS OF THE LOST」に続くアルバムのための曲作りに本格的に着手した。そしてこのたび発表される2ndアルバム「MARCH OF THE UNHEARD」が完成に至ったわけだが、このアルバムも90年代初頭のイエテボリ・シーンの黎明期を想起させる充実の仕上がりを示している。11月下旬、本誌はミカエル、ニクラス、イェスパーの3人に個別インタビュー、まずはニクラスがPCの画面上に登場してくれた。前作発表時、彼自身がRAINBOW、IRON MAIDEN、EUROPE、PHENOMENA(!)等の名前を引き合いに出して、喜々として影響源を明かしてくれたことが思い出されるが、今回も音楽ファン同士として何とも楽しい会話となった。
——前作「THE DAYS OF THE LOST」は発表間もない頃から日本で人気を博し、アルバム発表当月にあなた方は『DOWNLOAD JAPAN FESTIVAL 2022』に出演するために来日しました。他の国、地域での評判がどうだったのか、あなたはご存知ですか?
ニクラス・エンゲリン(以下N):うん、信じられなくて、俺は夢じゃないかと自分の腕をつねらなくてはいけなかったんだよ。あれはとても良いリリースになった。皆から成功を収めたリリースだと言われたよ。ドイツ、フィンランド、イギリス、スウェーデン、その他多くの場所で、すぐに上位に入り、あのアルバムでとても良いスタートが切れたんだ。最初のシングル“Shadowminds”をリリースした時から、あのアルバムのキャンペーンは総てのサイクルで凄くハッピーだったし、ナイスでクールなエネルギーがあった。ああ、本当にとても楽しくやれたよ。
——現時点でのあなたのメイン・バンドはTHE HALO EFFECT、ENGELの2つなのでしょうか?
N:うん、THE HALO EFFECTとENGELの2つのバンドをやっているよ。だが今の時点ではTHE HALO EFFECTに沢山の時間を使っている。(笑)
——THE HALO EFFECTの2ndアルバム「MARCH OF THE UNHEARD」が年明け早々にリリースされますが、ENGELの活動はどうなっているのですか? あと、WE SELL THE DEADで2枚のアルバムを発表していますが、そちらの活動は?
N:正直言って、特に何もやっていないんだ。俺はTHE HALO EFFECTで音楽を書く1人だし、俺達は世界でツアーを沢山やっている。そして「MARCH OF THE UNHEARD」は、短時間で、ツアーやフェスティヴァルの間を縫ってレコーディングしたと言える。だから、そういう意味では、ENGELのことをきちんと考える時間も持てていない。でも、いずれその時間も持つよ。
——以前、あなたはインタビューでIN FLAMESのことは進んで語りませんでしたが、今現在はいかがですか? あなたのIN FLAMESからの脱退の仕方は、部外者にはよく判りませんでした。傍目からは、「IN FLAMESはニクラス・エンゲリンではないギタリストを雇って、アルバム作りとツアーを始めた」という感じでした。感情的に彼らと問題があったことは察するのですが、あなたが話したくないようでしたら、THE HALO EFFECTの話に戻ります。いかがでしょうか?
N:ポジティヴでハッピーな内容である限り、話せるよ。
——では、今はIN FLAMES在籍時を振り返ってどう感じるか、話していただけますか?
N:俺はあの期間をとても誇らしく思っているよ。IN FLAMESには何年もいて、凄く楽しい時間を一緒に過ごした。日本に初めて行ったのもIN FLAMESにいた時だったし、世界で音楽をプレイし、音楽を一緒に生み出し、ベルリンやロサンゼルスでレコーディングをするといった経験をした。そういった経験は、今振り返っても、俺にとって凄く楽しい時期、楽しい年月だったよ。そして、それを今度はTHE HALO EFFECTで再び体験出来ている。凄くクールなことだ。そして、その傍らでWE SELL THE DEADのようなサイド・プロジェクトもやることが出来る。俺は自分が今もこれをやれていることを、とてもありがたいと感じるよ。今だって、こうして君と話をしている。長くハッピーな旅に出て、それを今も続けていると感じるね。
——ピーター・イワースとダニエル・スヴェンソンの2人は今ではビール醸造の事業家です。音楽はあくまでも副業であり、趣味と言ってもいいかもしれません。あなた自身は勿論、彼らの人生設計を尊重しており、仮に「これ以上バンドを続けられない」と彼らが言ってきた場合、「問題ない。自分の活動を優先すべきだ」というスタンスなのですね?
N:今のところは、俺達、とても上手くやっている。俺達のスケジュール帳、カレンダーは、殆ど埋まっている。ミカエルにはDARK TRANQUILLITYもあるしね。だから俺達はとても注意深く、かなり先まで予定を組んでいる。1年、1年半、2年先まで、という風に、これが全員にとって上手くいくよう計画を立てている。ダニエルは時々俺達と一緒にギグがやれない時があるけれど、そういう時はアントン・ルース(Anton Roos)という素晴らしいドラマーが代役を務めてくれている。それがまたクールで、とても良いサウンドになっている。roosは英語だとroseという意味なんだ。(笑) そういう風に俺達は互いのスケジュールと調整し合いながら、上手くやれるように努力している。
——2年前、「DAYS OF THE LOST」を発表した時、あなた方全員が「勿論THE HALO EFFECTは今後も続けていきたい。2枚目も作りたいけど、実際どうなるかは判らない」と語っていました。そして実際、2枚目の「MARCH OF THE UNHEARD」が完成したわけですが、第2作を作ることについて具体的に計画が始まった時はいつだったか憶えていますか?
N:ああ、憶えている。THE HALO EFFECTとしての最初のギグが、ここスウェーデンで開かれた『SWEDEN ROCK FESTIVAL』だったんだ。俺達は1時間のショウをメイン・ステージでやることになっていた。さて、アルバム本編の長さは42分ほどだ。残りの18分を埋めなくてはいけないが、どうすればいいだろうということになった。それで俺はイントロとアウトロを書くことにした。それでセットを少し長くすることが出来る。俺が思うに、それが新しいアルバムの曲作りの出発点だったと思う。「MARCH OF THE UNHEARD」のね。というのも、その後、俺はそのイントロとアウトロを「DAYS OF THE LOST」をサポートしてやった96本のショウ全部で使ったからだ。だから俺は、そのイントロから曲を完成させようと考えて、それがタイトル・トラックの“March Of The Unheard”になった。そしてアウトロのアコースティック・メドレーは“Coda”になって、俺はそれにヴァイオリンとチェロと、女声ヴォーカル担当のジュリア、そしてミカエルの歌い上げるヴォーカルを加えたんだ。それがアルバム本編のエンディングとなるインストゥルメンタル曲になった。だから、「MARCH OF THE UNHEARD」の曲作りがスタートしたのは、実際に最初のショウをプレイする2ヵ月前だった。2022年の『SWEDEN ROCK』の2ヵ月前だね。
——「MARCH OF THE UNHEARD」の収録曲は全般的にはどのように書いていったのでしょうか? 前作の曲は、あなたとミカエル・スタンネがデモの段階から固めていった曲もあれば、あなたとイェスパーが一緒に書いた曲もあり、あなたがイェスパーに「DIMENSION ZEROのような曲が欲しい」とリクエストしたことから始まった曲もありました。今回はあなたとイェスパーがアイディアを持ち寄って書いた曲が多いのではと察しますが、実際のところは?
N:さっき話したように、タイトル・トラックの“March Of The Unheard”は俺が1人で書いた。それからインストゥルメンタル曲の“Coda”も俺が書いた。このアルバム全体が、その殆どを俺が書いたものになっている。デモの段階から俺が書いたからね。俺はそれを“曲のスケルトン”と呼んでいるんだが。そしてイェスパーがスタジオに来て、その曲について何かを感じて、ああ、このメロディを加えるべきだとか、このアレンジにするべきだ、という風に言うんだ。俺達はそれを実行に移す。だから今回は、殆どを俺が1人で書いておいて、次にイェスパーが来て、彼の魔法を振りかけたという感じだったよ。この音楽全体にね。その結果、最終的には俺とイェスパーとミカエルとでこのアルバムを書いたというわけだ。
——現状、手元にソングライターのクレジットはないので、1曲ずつ確認させてください。影響源についても色々と指摘しまいますが、あなたとイェスパーは前作発表時のインタビューで、影響やインスピレーションについて、あなた方自身が喜々として「この曲はRAINBOW、その曲はIRON MAIDEN、こっちはEUROPEから影響を受けた」と明かしてくれました。RAINBOWのアルバム「RISING」やPHENOMENAの楽曲“Dance With The Devil”等々、あなたが本当に楽しそうに、具体的な影響源を話してくれたのが印象的でした。
N:ああ。
——とは言え、RAINBOWやPHENOMENA等から影響を受けつつ、あなた方自身のオリジナル・サウンドとして再構築していることがあなた方にとって何より重要ですよね?
N:そうだね、自分のルーツに拘るのは俺にとって凄く重要なことだよ。俺とイェスパーは、コーヒーを飲みペストリーを食べながら、KREATORのアルバムやIRON MAIDENのアルバムについて語り合ったものだよ。今回は、メロディとソロの多くで、KING DIAMONDのアンディ・ラロック<g>が大きなインスピレーション源になっている。俺はKING DIAMONDの大ファンだからね。KING DIAMONDの最初の5枚のアルバムは、俺にとってマジカルな存在だ。だから、沢山のインスピレーションを得たよ。それから勿論アンディ・ラロック本人と会って、じっくり話をしたのも、物凄いインスピレーションになった。それと当然のことだが、ゲイリー・ムーアも忘れてはいけない。ゲイリー・ムーアの弦のアタックがなかったら、彼のプレイに込められたエネルギーがなかったら、その後に出て来た誰もが何も出来なかった。轟き渡っている。そういう風に、今回は、IRON MAIDENやKREATORと同じくらいにKING DIAMONDも凄く重要だったし、ゲイリー・ムーアのメロディの弾き方も重要だった。それはTHIN LIZZYまで遡る。「BLACK ROSE」は凄いアルバムだ。だから君とは、いつかこういった音楽について大いに喋らないといけないだろうね。(笑) それがやれたら最高だ。
——いずれお願いします。(笑)
N:ああ。(笑)
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