KISSが12月2日、米ニューヨークの『Madison Square Garden』で、『END OF THE ROAD TOUR』のファイナル公演を行ない、約50年におよぶツアー活動に終止符を打った。

この日の演奏曲目は下記のとおり。

＜SETLIST＞
01. Detroit Rock City
02. Shout It Out Loud
03. Deuce
04. War Machine
05. Heaven's on Fire
06. I Love It Loud
07. Say Yeah
08. Cold Gin
09. Tommy Thayer Guitar Solo
10. Lick It Up
11. Calling Dr. Love
12. Makin' Love
13. Psycho Circus
14. Drum Solo
15. 100,000 Years
16. Bass Solo
17. God of Thunder
18. Love Gun
19. I Was Made for Lovin' You
20. Black Diamond
ーencoreー
21. Beth
22. Do You Love Me
23. Rock and Roll All Nite

バンドがアンコールの最後の曲”Rock And Roll All Nite”を演奏し終えてステージを去ると、スクリーン上にKISSの4人のアバターが登場し、”God Gave Rock And Roll To You II”をプレイ。会場内にはホログラムが映し出された。

バンドの公式SNSでは、『KISS - A NEW ERA BEGINS（KISSの新しい時代が始まる）』と題された動画が公開され、メンバーがアバターを製作する様子が紹介された。

KISSのアバターは、『Industrial Light & Magic（ILM）』によって製作され、スウェーデンの『Pophouse Entertainment』が資金提供とプロデュースを行なった。『Pophouse Entertainment』は、ロンドンで行なわれ成功した『ABBA VOYAGE』のショウを手掛けた会社。同社のCEOペール・スンディン氏は「KISSは3つの異なる大陸の3つの都市で同じ日にコンサートを行なうことだってできます。そういうことがこのテクノロジーで可能になるのです」と説明する。

ポール・スタンレー<vo,g>は語る。
「みんなは『終わった後はどうするの？』って言うけど、バンドは決して終わらないよ。だって、バンドを所有してるのは俺達じゃないんだ。KISSの所有者はファンなんだよ。世界がこのバンドを所有してるんだ」
「俺達はこれを作り上げるのに50年を費やしてきた。そして、『ILM』と『Pophouse』と仕事をすることで、KISSを単なる音楽バンドの域を超えた、まったく異なる次元に持っていくこのヴィジョンを共有することになった。俺達は自分達のことを単なる音楽バンド以上のものだとずっと思っていたよ」
「これまで俺達が成し遂げてきたことは素晴らしいけど、まだ充分じゃない。このバンドは存続する価値があるんだ。だって、KISSは俺達以上の存在だからね。次のステップを踏み出して、KISSが不滅の存在になっていくのを見るのはエキサイティングだよ」

そして、ジーン・シモンズ<vo,b>が付け加える。
「我々は、昔なら夢にも思わなかったような場所にバンドを持っていくことで、永遠に若くいられるし、永遠にアイコン的な存在でいられる。このテクノロジーはポールをより高くジャンプさせるだろう」

全世界に有料生配信された12月2日のショウのアーカイヴ視聴は下記より。
https://www.ppv.com/events/kiss-live

■KISS　アーティスト情報
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