訃報：SCARVEやMNEMICのフロントマンとして活躍したギョーム・ビドーが44歳で他界

かつて日本でもアルバムが発売されたフランスのSCARVE、デンマークのMNEMIC、ONE-WAY MIRRORといったエクストリーム・メタル・バンドで活躍したフランス人シンガーのギョーム・ビドーが他界した。44歳だった。今のところ死因は報じられていない。

現MEGADETHのダーク・ヴェルビューレン<ds>はSCARVEやONE-WAY MIRRORでギョームと活動を共にした仲で、亡き旧友に次のような言葉を捧げている。
「ギョーム、俺は打ちのめされた心でこれを書いてるよ。1999年に初めて君に会った時のことは昨日のように覚えてる。ナンシーにある俺のアパートにやって来た君は、作り物の手を差し出して、俺が握手しようとしたらそれが床に落ちて、俺は困惑してしまったけど、君はきっと爆笑を期待してたんだろうな。君はしょっちゅうユーモアを発揮して周囲を楽しませていたし、怒っていても愉快だった。本当におかしなヤツだったな。SCARVEの2ndアルバムのレコーディング中、君は毎日みんなにTYPE O NEGATIVEの『OCTOBER RUST』を寝る時に聴けとしつこく言ってたから、ウンザリした俺とシルヴァン（コードレー／g）が君のCD-Rを隠したら、君はまったく同じCD-Rを取り出してきてさ」
「君は素晴らしくて、形式にとらわれず、頑固で、粘り強いアーティストだった。そして、それ以上に真の友人だった。俺がフランス中を長距離運転するのを渋っていたら、君は躊躇なく付き合って同乗してくれたよね。運転中、FANTOMASの1stアルバムを繰り返し聴いてさ。2006年に俺の結婚式に来てくれた君の陽気な姿は最高の思い出として心に残ってるよ。君は他人の言うことなんて気にせず、自分のやりたいことをやって、自分の生き方を貫いていた。君がいなくなって本当に寂しくなるよ。どうか安らかに眠ってくれ」

謹んでご冥福をお祈りいたします。