モンスター・メタル・バンドLORDIが7枚組のニュー・アルバムを11月にリリース！

派手なギミックで人気を博しているフィンランドのモンスター・メタル・バンドLORDIが、なんと7枚のニュー・アルバムを「LORDIVERSITY」というパッケージにまとめて一気にリリースすることを発表し、そこに収録される新曲”Believe Me”のMVを公開した。

彼らの前作「KELLECTION」(2020年)は、「もしLORDIが70年代初頭～90年代中頃に存在していたら」という設定のもと、その時期に書かれていたであろう曲を集めた架空のコンピレーション・アルバムだったが、今回の「LORDIVERSITY」ではそのコンピレーションの元となった7枚のオリジナル・アルバムを彼らは作り上げた。しかも、わずか1年半という制作期間で。

この新作について、バンドの頭脳であるMr.ローディ<vo>は次のように説明する。
「去年3月の前作に伴うツアーが（パンデミックのせいで）短縮されることになったとき、俺は1週間以内に気づいたよ。突然与えられたこの余剰時間をどうにかして有効活用しなきゃ、とね。『KILLECTION』が出てまだ2ヵ月しか経っていなかったけど、ニュー・アルバムのプランを立てる時期であることは明らかだった。で、『KILLECTION』の後にどういう作品を作るかを考えた時、一番つまらないのはLORDIの通常のアルバムをまた作ることだった。そして、もう1つつまらないのは、『KILLECTION』のパート2を作ること。確かに、俺はあのアルバムでの曲作りやレコーディングやプロダクションのスタイルの違いをとても楽しんではいたけどね。あのアルバムは、存在しない架空のバック・カタログから編纂された架空のコンピレーション・アルバムだったから、それを超えるものと言ったら、その架空のバック・カタログを全部リリースすることしかないと考えたんだ。というわけで、今年の秋にはその架空のバック・カタログが実際に存在することになる。少なくともほとんどの部分はね。俺の最初のアイディアは10枚のアルバムを出すことだったけど、レーベル側はそれは正気の沙汰じゃないと言った。結局、彼らがなんとか正気を保てる枚数が7枚だったんだ。ハハハハ！」

新作「LORDIVERSITY」を構成するのは下記の7枚のアルバム。

1.「SKELECTRIC DINOSAUR」
2.「SUPERFLY TRAP」
3.「THE MASTERBEAST FROM THE MOON」
4.「ABUSEMENT PARK」
5.「HUMANIMALS」
6.「ABRACADAVER」
7.「SPOOKY SEXTRAVAGANZA SPECTACULAR」

それぞれ、ハードロック、ディスコ、プログレッシヴ・ロック、ヘヴィ・メタル、AOR、スラッシュ／スピード・メタル、インダストリアル・メタルという色分けがなされており、先行シングルとして公開された”Believe Me”はLORDIが70年代後半にディスコに傾倒していた時代のナンバーという設定だ。