「HOLY DIVER」のリミックス盤を始めDIOの初期6作品がボーナス素材を追加して2022年に続々と再発予定!

故ロニー・ジェイムズ・ディオの未亡人でありマネージャーのウェンディ・ディオが、先頃受けた『ULTIMATE CLASSIC ROCK』のインタビューの中で、DIOの1st「HOLY DIVER」(1983年)を始めとする初期6作品がレアなボーナス素材を追加して、2022年に再発予定であると語った。

「『Warner Bors.』がロニーの最初の6枚のアルバムを所有していて、彼らは今年それらを再発したがっていたんだけど、私は断ったの。すでに『BMG』からの再発があったから。私は『Warner』の6枚以外の4枚を所有していて、それらを『BMG』にライセンスしているのよ。『BMG』はいい感じの再発をやってくれて、その他に本やコミックもあった。だから、私は再発をやり過ぎるのは良くないと言ったの。市場にそういうのが氾濫するのは良くないって。最初の6枚の再発は来年やるつもりよ。たくさんのボーナス素材、みんなが聴いたことがないライヴ素材を追加してね。今は「HOLY DIVER」のリミックスを有名なプロデューサーと一緒にやっているところよ」

「『HOLY DIVER』のリミックスに関しては、『Warner』がやりたがって打診してきたんだけど、私はやるんだったら今の人でロニーにとって正しいことをしてくれる人を起用したかった。何人かと話をしたけど、求めていたのは自分のやっていることを理解していて、よりモダンなサウンドにしてくれる人だった。ウィン・デイヴィスにやってもらう話が出たわ。彼はロニーのエンジニアだったし、腕も素晴らしいけど、ロニーの音楽を勝手に変えてしまうようなことはしない。彼はロニーに近いところにいたから判っているのよ。とにかく、リミックスするんだったら、違った視点を持った人と一緒にやって、どうなるのか見てみたかったの」

「今チェックしているところだけど、未発表素材はたくさんあるわよ。倉庫には何百本ものテープがあるから、時間が掛かって大変なんだけど、私とウィン・デイヴィスで全部チェックしているの」

「ロニーはホームスタジオを持っていたから、曲を作る時はそこに行って、小さなドラムマシンで作業を始めるの。彼は単なる作詞家じゃなくて、ミュージシャンでもあったのよ。ギターも弾くし、ベースも弾くし、トランペットやピアノも演奏する。ホームスタジオで作業した後は、それをバンドに持ち込んで、しかるべき形に仕上げていく。そういったロニーのスタジオでの音源を私は全部持っているの。ただ、ロニーは完璧主義者だったから、彼が許可しなかっただろうなと思うものは出さないつもりよ」


ちなみに、「HOLY DIVER」はこれまで何度かリマスター再発されており、2012年には2枚組デラックス・エディションでもリリースされたが、元々の録音状態の影響でリマスターによる音質向上にも限界があるため、ファンからはリミックスを望む声も挙がっていた。来年、「HOLY DIVER」のリミックス盤のリリースが実現すれば、ファンのあいだで大きな話題となることだろう。

この記事についてのコメントコメントを投稿

この記事へのコメントはまだありません

BURRN! PRESENTS 炎 Vol.2

BURRN! PRESENTS 炎 Vol.2

1,320円
情念のロック・シンガー ロニー・ジェイムズ・ディオ

情念のロック・シンガー ロニー・ジェイムズ・ディオ

3,080円
80年代ヘヴィ・メタル/ハード・ロック ディスク・ガイド

80年代ヘヴィ・メタル/ハード・ロック ディスク・ガイド

2,750円

RELATED POSTS

関連記事

LATEST POSTS

最新記事

ページトップ