DARKEST HOUR来日直前! 米国の強豪を迎え撃つTAKUYA(SABLE HILLS)とDOUGEN(THOUSAND EYES)のスペシャル対談!
DARKEST HOUR、11年ぶりの来日公演目前!
米国の強豪を迎え撃つTAKUYA(SABLE HILLS)とDOUGEN(THOUSAND EYES)が
その魅力や、自身の今後の野望を熱く語り尽くす!
ついに今週、実に11年ぶりとなる日本上陸を果たすDARKEST HOUR。今回はSABLE HILLSのTAKUYA(vo)とRICT(g)の兄弟が立ち上げた海外アーティスト招聘プロダクション、『EVERLASTING FIRE』の主催による初の公演でもあり、そのSABLE HILLSとTHOUSAND EYESがアメリカのヴェテランを迎え撃つ形となる。東京での2夜公演のチケットはすでに両日ともほぼ完売となっているが、29日の代官山UNIT公演ならばまだ間に合うかもしれない。出来ることならこの機会を見逃して欲しくないところだし、是非、当日券情報などもチェックして欲しいところだ。そして9月上旬のある日、この公演の首謀者のひとりであるTAKUYAと、彼が敬愛するTHOUSAND EYESのフロントマン、DOUGENのふたりに話を聞いた。
――まずはTAKUYAさんから、今回の公演実現に至る経緯を説明してください。
TAKUYA:SABLE HILLSとしてこれまで何回か海外ツアーをやってきて、去年の8月にヨーロッパ・ツアーを回っている時にドイツのシュツットガルトいう街のライヴハウスで、DARKEST HOURと一緒にライヴをやる機会があったんです。勿論、自分達は前座という形で出演したんですけど、その時、音楽的にも人間的にも相性が良かったというか、アフターショウとかも一緒に楽しい時間を過ごして、すごく仲良くなったんですね。当然、お互いの連絡先とかも交換して繋がっていて。そして俺達は今年の1月、UNEARTHを招いているんですけど、その公演をやった時に、これは自分達がこの先やっていくべきことだな、とすごく感じて。しかもUNEARTHとDARKEST HOURも仲が良くて、友達の友達みたいな繋がりができて。ならば是非日本に呼ぼうという話になった時に、これはもうUNEARTHの時のようなDIY精神の手作り感覚なやり方じゃなく、自分達でちゃんと看板を掲げて運営していくべきだろうと考えて、弟のRICTといろいろと検討したうえで『EVERLASTING FIRE』を立ち上げることになり、第1弾として今回はDARKEST HOURを招聘することにしたんです。やっぱり間に誰かを挟むよりも、そうやってバンド同士が直接繋がったほうが……こんな言い方をするとDOUGENさんは笑うだろうけど、いいヴァイブスが生まれると思うんですよ。
DOUGEN:ぷぷっ! そりゃ笑うよ(笑)。
TAKUYA:でも実際、向こうも前のめりな感じで話を受けてくれてるんです。「おまえらがそう言ってくれるなら是非行くよ!」みたいな感じで。そういった流れでDARKEST HOURの来日が決まった時、どうしてもTHOUSAND EYESにも出て欲しいなと思ったんです。SABLE HILLSとTHOUSAND EYESは、これまでも何度か一緒にやってきてるんですね。勿論、何十回もやってきたわけではないし、THOUSAND EYESのほうがずっと先輩ですけど。ただ、お互いの大事なイベントに呼び合っている仲でもあるし、すごく頼れる先輩というか、同じメタルというジャンルの中でも限りなく近い思想をもって活動してる方々だと思うし、小細工なしに自分達の信じるものを追求しながら突き進んでるバンドだと捉えてるんですね。そういうカッコいいバンド達と一緒にメタル界を盛り上げていきたいっていう気持が、俺個人としてもSABLE HILLSとしてもすごくあるし、自分達だけでムーヴメントを起こすんじゃなくて、信頼できる仲間と一緒に盛り上げていきたいという想いがあるので、今回はTHOUSAND EYESに「是非!」と声をかけさせてもらったんです。一緒にDARKEST HOURを迎え撃ちましょう、と。
――アメリカの強豪を迎え撃つべくタッグを組むことになった、と。DOUGENさんはその話が来た時、率直なところどう感じましたか?
DOUGEN:リーダーであるKOUTA(g)を介して話が伝わってきたんですけど、俺個人としてはとても面白そうだな、と思いました。というのも自分自身、かつて観客のひとりとしてDARKEST HOURを観てるんです。そういう意味では、どこかエモいというか……こんな言葉を俺が使うのもめずらしいんですが。(笑)20代の頃に観てるんですよ。『EXTREME THE DOJO SPECIAL』が開催された時に。ANTHRAX、FROM AUTUMN TO ASHES、KILLSWITCH ENGAGEをはじめとするカップリングだったんですけど。正直に言うとその時はKILLSWITCH ENGAGE目当てで観に行っていて、それまでDARKEST HOURはさほど熱心にチェックしていたわけじゃなかったんです。ところが実際に観て「わっ、カッケえ!」となって。ああいうイベントの時って、あんまりよく知らないバンドを実際に会場で観て衝撃を受ける、みたいなことってあるじゃないですか。あの時は彼らがまさにそんな感じでしたね。それで味をしめて、フェスとかでも敢えて予習をせずに知らないバンドから観る、みたいな習慣がついて。そういう楽しみ方を教えてくれたのがDARKEST HOURだったともいえます。あの時、モッシュピットの中でガーッと暴れてたようなやつが今回はこうして同じステージに立てる。それもまた結構、熱い話だなと思いますし、バンドを続けててき良かったなと思いましたね。
TAKUYA:まさかDOUGENさんが日本でDARKEST HOURを観ていたとは思ってませんでしたけど、そういうことがなくてもTHOUSAND EYESには真っ先に声をかけたかった。THOUSAND EYESが出られないなら、やる意味がないくらいに思っていたから。
DOUGEN:いやー、光栄ですね。
――TAKUYAさんは昨年夏の『WACKEN OPEN AIR』出演時にもTHOUSAND EYESのTシャツ着用でステージに立っていたくらいですしね。
DOUGEN:あれはビックリしました。うちの場合、KOUTA自身がこういう話が持ち上がって来た時に、「絶対やります!」みたいに積極的に行くタイプではないんですけど……。
TAKUYA:でも、今回の件については1日経たないうちにOKの回答が来ましたよ。自分達主催の『FRONTLINE FESTIVAL』に誘った時もふたつ返事で引き受けてくださって。
DOUGEN:それはおそらくSABLE HILLSとのブラザーシップというか、それこそヴァイブスというか。(笑)彼はあんまり熱いことを言わないタイプだけど、多分そういうものを感じてるんだと思う。なにしろTHOUSAND EYESの場合、基本的に友達が少ないんで。(笑)だけど彼はSABLE HILLSを信頼してるはずだし、一緒にやれば何かしらのマジックが生まれるというのはもう過去の対バンの機会を通じてわかっているわけだし。それが今回はさらに発展した形になるわけなので、俺達としても嬉しいですね。
――ここでDARKEST HOURの魅力について改めて聞きたいと思います。実際、久しく新譜も出ていないわけですが、どんなところに惹かれていますか?
TAKUYA:わかる人にはわかるエモーショナルさ、と言ったらいいのかな。それが俺にはすごく響きましたね。歌詞だったりヴォーカルの熱量だったり。ホントにその歌声自体に独特のエモーショナルさが備わっていて、ギターのメロディやリフもちょっと一筋縄ではいかない感じだし、曲構成とかも典型的なメロディック・デス・メタル系バンドとはひと味違っていて、どこかひと捻りある感じ。だから実際に聞いてみれば「このバンドは他の同系統のバンドとはちょっと違う魅力を持ってるな」と気付かされると思います。ただ、かなり玄人受けバンドみたいなところがあるのも確かなので、いろんなメタル・バンドを聞いてきた人には、よりグッとくるものがあるだろうとも思う。俺自身も中学生当時とかに初めて聞いた時には、正直、そんなに嵌まらなかったんですよ。だけど大人になって、ドイツで共演することが決まってから改めて聞いてみたら「ヤベえ! こんなにすごかったっけ?」と再発見できたというか、20代後半になって本当の魅力がわかってきたようなところがあるんです。
DOUGEN:俺はTAKUYAよりもだいぶ年上なので、ちょっと分析めいた捉え方をしてしまうんですけど、あの当時のメタルコアの領域においては、KILLSWITCH ENGAGE登場後の流れ、みたいなものがあった気がするんですね。80年代に置き換えて例えれば、METALLICAに対してのTESTAMENTみたいな感じというか。彼らはそうしたバンドの中でも、音像がいちばん荒々しかった。精神性の部分ではTHE BLACK DAHLIA MURDERとかとも近いところがあるのかな。KILLSWITCH ENGAGEとかUNEARTH、SHADOWS FALLといったメタルコアよりも、アングラ臭が強かった。IN FLAMESとかAT THE GATES、いわゆるスウェディッシュ・デス・メタルに強く影響を受けたアメリカの若者が、アメリカの筋肉でメロディック・デス・メタルをやろうとするとこうなる、というか。そのいびつなところも俺には心地好くて、初めてライヴを観た後は結構聞き込んでましたね。アルバムで言うと「HIDDEN HANDS OF A SADIST NATION」(2003年)あたりを。あれが俺にとっていちばんフェイヴァリットなんです。だから俺にとっての彼らの魅力は「洗練され過ぎてないところ」ということになりますね。ちょっとプリミティヴな感じで攻めてくる。あと、バックグラウンドにハードコアの要素も結構あるはずで。
TAKUYA:間違いないですよね。
DOUGEN:これは語弊がある言い方かもしれないけど、ニュー・スクール・ハードコアのひとつの魅力として、「メタルをやりたいんだけど楽器がそこまで上手くなかった人達がハードコアのパッションのままメタルをやる」というところでの面白さがあると思うんです。曲展開とかにしても、ブチッと切れたりとか。あと、意外とリフが弾ききれてなかったりドラムが叩ききれてなかったりもするんだけど、それを承知のうえで「いや、それでも俺達はこれをやりてえんだ!」みたいな気持が音像に現れていて、それが独特の荒々しさに繋がってると思うし、そこに俺は惹かれるんです。
――パッションを優先させるか洗練を優先させるかによって、同じルーツを持っている音楽でも枝分かれしていくことになるわけですよね?
DOUGEN:そういうことだと思います。あの頃の「ハードコア野郎がメタルをやる」というのは、特にKILLSWITCH ENGAGE以前のAFTERSHOCKあたりを聞くと顕著なんですけど、そういったもの特有のアグレッションという点がポイントであるように思いますね。
TAKUYA:DARKEST HOURとヨーロッパで一緒にやった時にも、COMEBACK KIDというハードコア・バンドと一緒に廻っていたりして、ハードコア方面へのアプローチというのも絶対に考えてるんだろうな、と感じました。現時点での最新アルバム「GODLESS PROPHETS&THE MIGRANT FLORA」(2017年)でも、一時とは打って変わってハードコア寄りに戻ってるようなところがあるんですけど、今のDOUGENさんの話を聞いてなんだか納得できました。あと、元々FALLUJAHというバンドにいたニコ・サントラというギタリストが今現在は加入していて。少し前まではサポートだったみたいなんですけど。。
――彼は正式加入しているようです。SUICIDAL TENDENCIESにも参加歴のある人ですよね?
DOUGEN:元SUICIDAL TENDENCIES? マジ?
TAKUYA:そうなんです。しかもいろんなバンドを渡り歩いてきたはずなのに、まだ結構若いんですよ。彼はうちのドラムのKEITAと一緒にMESHUGGAHの曲のカヴァー動画みたいなのをコラボしてたりもするんですけど、実は彼、日本語が上手なんです。俺も実際喋ったんですけど、日本語でもコミュニケーションがとれる。そんな彼が入ったことでバンドがそれまで以上に日本に注目するようになった、というのもあるみたいで。彼自身、今後は曲作りに参加していくみたいなので、またバンドの音楽性が進化することになるんじゃないかと思います。
――バンド自体が今現在は進化の途中の過渡期にあるのかもしれませんね。とはいえ今回の来日公演では過去の作品をテーマにしたライヴになるようですが。
TAKUYA:「UNDOING RUIN」(2005年)と「DELIVER US」(2007年)を1日ずつテーマにしたライヴをやりたい、と彼らの側から持ち掛けてきたんです。去年の夏に一緒にやった時は、ちょうど「DELIVER US」の15周年ツアーだったんですね。俺自身としてもあれは彼らのアルバムの中でもいちばん聞いてきたものだったので、1曲目が始まる前、イントロが流れた瞬間に「おおーっ!」と拳を突き上げるしかなかった。(笑)あの時の感動を日本の人達にも伝えたいというのがあったので、今回もそれをやってはどうかという提案をしてみたんですけど、「2日間やれるんだったらそれぞれ違うアルバムをテーマに据えてやりたい」と向こうから言ってきたんです。各日コンセプトが違うということで、結構アメリカのファンの間でも話題になってるみたいですよ。
――現地のファンが羨むライヴになっているわけですね。同時に、彼ら自身もあの2枚が肝だという認識なんだな、ということがよくわかります。
DOUGEN:多分いちばん盛り上がってた時期でもあるし、独自路線に舵を切り始めた頃じゃないかなと思います。ジャケ写ひとつをとってもそういうところがあるし。
――そうした過去の重要作の楽曲を楽しめるだけではなく、来年早々には新作も登場するようだし、新しい局面もいち早く披露されるかもしれませんね。そんなDARKEST HOURを迎え撃つうえではどんな戦法で?
DOUGEN:結局、お客さんが誰であろうと、対バン相手が誰であろうと、俺達がやることは一切変わらないんですよ。それでどうにかなっちゃうメンバーは1人もいないし、自分達が信じるヘヴィ・メタルをやるだけです。ただ、オーディエンスの熱量というのを上手く吸い込んで、自分達ならではの良さというのを伝えたうえで、イベント全体を盛り上げたいですね。勿論、うちのライヴでお客さんが体力を使い果たすぐらいの感じでやりたいとも思ってますけど。(笑)
TAKUYA:DOUGENさんがそういう想いをもってこのイベントに臨んでくれるのは率直にすごく嬉しいです。自分達の場合、以前からさまざまな傾向のイベントに出る機会があって、そのイベントの傾向によって自分達のスタンスを変えながら柔軟に取り組んできたところがあったんです。臨機応変に服装を変えてみたり、セットリストを工夫してみたり、雰囲気を変えてみたり。だけどそうした流れもすでに2~3周してきて、結局のところ正直にメタルをやるのがいちばんカッコいいし、お客さんにもいちばん届くってことに気付いてしまいまして。(笑)だからここ最近は、自分達がいちばんいいと思うセットリスト、いちばんいいと思うスタイルでやっているし、今回もそのままSABLE HILLSのライヴをいつも通りやるだけですね。
――ここ1~2年の間に、SABLE HILLSは自分達の可能性を求めながらテリトリーを拡げていくことを目指しつつ、さまざまな実験や模索を重ねてきたと思います。だけどもそうした流れを経て、ど真ん中で勝負できるようになったというか。
TAKUYA:はい。しっかりと表現できるようになってきたというのもあると思いますね、自分達の理想を。
DOUGEN:いやあ、素晴らしいな。そもそもこういうことを思い付いてそれを実行できる腕力がすごいなと思う。ここまでやってるバンドって、そんなにいないはずで。こうして海外からバンドを呼ぶなんて、俺らの世代には考えられないところがある。昔はインターネットとかも今ほど便利ではなかったし。ただ、彼らはこういうことを思い付いて、実行して、なおかつ実績を残してきている。しかもこうしてTAKUYA君の話を聞いていていちばんカッコいいなと思うのは、やっぱり根っこにそのバンドが好きだっていう気持があることで。それが結局はいちばんデカいと思うし、通常のイベンターだったら多分、このタイミングでDARKEST HOURに手を出したりしないと思うんですよ。新譜が出てるわけでもないし。だけどDARKEST HOURを聞いてきた人達、通過してきた人達というのは確実にたくさんいるはずだし。
TAKUYA:ええ、同じ思いを持ってる人達が絶対いるはずです。
DOUGEN:それをこっち側主導でできてしまう計画力とか実現力がすごいと思う。勿論そこには人脈というのもあるはずだけど、それについてもこれまでSABLE HILLSが海外での活動で培ってきたものだと思うし。そこに関しては俺らも見倣わなきゃいけないな、と思ってるです。このままだと友達も増えないんで。(笑)
TAKUYA:一緒にヨーロッパに行きましょう! それは常々思ってるんです。THOUSAND EYESは絶対に世界でやったほうがいいはずだと俺は思ってるので。
――バンド同士の関係性として、各々が得意なことを活用しながら広げていけるというのは素晴らしいことだと思います。そういえば『EVERLASTING FIRE』という名称からはSABLES HILLSの1stアルバムに掲げられていた「EMBERS」(2019年)というタイトルを連想させられます。あれは残り火、種火という意味だったわけですが、それがどんどん大きくなり、炎になっているわけですよね?
TAKUYA:そのとおりです。炎が大きくなっているうえに、絶対に消えないものになっている。俺とRICTが持っているメタルへの想いが、誰かが消そうとしても消せないものになっている、という意味を込めてその名前を付けたんです。こうしてひとつ招聘元を立ち上げたことで可能になることも広がってくるだろうし、『EVERLASTING FIRE』の主催でありつつSABLE HILLSが出演しないイベントというのも企画していくことになるかもしれない。バンドとしてメタル界に関わるだけじゃなくて、運営的、裏方的なところもバンドマン自身がやっていくのが当たり前の時代に今後なっていくんじゃないか、とも思うんです。だからこれは、自分達だけのためにやっていることではないんです。
――かつて電話やFAXしか通信手段がなかった時代などは、なかなか海外のバンドと直接コンタクトをとること自体も容易ではなかったし、「このバンドを日本に呼べたらいいのにな」というのがあっても、無理だと諦めざるを得ないところがあったものです。
TAKUYA:そこで諦めたくないんです。たとえばSABLE HILLSとは音楽性の面で一緒にやることをイメージしにくいようなバンドの中にも俺が好きなものはたくさんあるわけですけど、待っているだけでは誰も呼んでくれないし、日本に来たがっているのになかなかそれが叶わないバンドは多いはずだと思うんです。そこで少しでも力になりたいというのがあって。だからこそSABLE HILLSとは別の次元でも動いていきたいな、と。
DOUGEN:結局はそれも、パッションありきというか。
TAKUYA:そうですね。結局は、好きだからこそ始めたことです。自分達が呼んだバンドに、のちに大手のプロモーターから声が掛かるようなことにでもなれば、それもこちらの望むところだし。DARKESET HOURはこのカテゴリーの中でも“今が旬”という状況にはないですけど、今回の来日で新たな活気を得て、次のアルバムを出したうえでさらに大きなことができるようになれば、俺達は友人として嬉しいです。年齢はだいぶ離れてますけど。(笑)
DOUGEN:さすがに目線がワールドワイドだね。
TAKUYA:DOUGENさんも是非、彼らの友達になってください。(笑)いわゆるアメリカンな感じのイケイケなメンバーはギターのマイク(・シュレイバウム)ぐらいで、それ以外のメンバーはわりと物静かだったりもするんです。会話をしても、冗談ばかりではなくすごくシリアスに話をしてくれる。ちょっと職人的な匂いもするし。
DOUGEN:だったら俺達としても接しやすいかもしれないな。THOUSAND EYESの中で「イェ~イ!」というノリなのは、ギリギリでドラムのYU-TOぐらい。(笑)俺もそう見られがちだけど是然そうじゃないから。
TAKUYA:パーティ・ピープルはマイクと仲良くしてもらうとして。(笑)以前来た時に一緒になったことのある方からは「これまでに観てきた中でいちばんビールを飲むバンド」とか聞いていて、ちょっとビクビクしてたんですけど(笑)、それはマイク個人のことだったみたいですね。
DOUGEN:今回はお互いの音楽性が近すぎないところもバランス的にすごくいいと思うんですよ。SABLLE HILLSを入口としながら観に来てくれる人達にも、THOUSAND EYESを目当てに来てくれる人達にも新鮮な発見があるはずだし。それにしてもSABLE HILLSは頼もしいですね。一緒にやるたびに逞しくなっているし。良い流れができてるなと思うし、『FRONTLINE FESTIVAL』に出させてもらった時も、すごくいい反応があった。なんかすごくいい循環が生まれてるな、と思えるんです。
TAKUYA:本当にそうですね。というか、なにしろあの時のTHOUSAND EYESのライヴはすご過ぎました!
DOUGEN:俺達もいつか自分達ならではのフェスをやってみたいなんていう話をすることはあるんですよ。その時には真っ先にSABLE HILLSに声を欠けるはずだし、力を貸して欲しいところですね。
TAKUYA:勿論です!『EVERLASTING FIRE』としても、今回のDARKEST HOURとのツアーを成功させることで、次に繋がるものがあるはずだし、どれくらい先のことになるかわからないけど、もっと大きな形でのフェスとかもやってみたい。ヨーロッパとかに行くとメタル・フェスが毎週末のようにたくさんあるじゃないですか。日本もそういうふうになって欲しいという気持があるし、そのためにもガンガン動いていきたい。そうしながら自分達の世代や、一緒にやってきたバンド達にとってのシーンを築いていきたいんです。
――ある意味、自分達のやりたいようになるためには、そのための活動場所も自分達の手で作らなければならなくなってきている、ということでもあるわけですね?
TAKUYA:そういうことなんです!
DOUGEN:そこはバンドが単体で動いてどうにかなるものではないし、まわりを巻き込みながら転がっていって雪だるま式に大きくなっていくしかない。
TAKUYA:まさしく。だからとにかく今回の公演に注目してください!
取材/文:増田勇一
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DARKEST HOUR
UNDOING RUIN VS. DELIVER US
JAPAN 2023
<日程>
2023年9月28日(木)東京・渋谷CYCLONE ※UNDOING RUINセット SOLD OUT
開場18:00 / 開演19:00
出演:DARKEST HOUR, SABLE HILLS, THOUSAND EYES
2023年9月29日(金)東京・代官山SPACE ODD ※DELIVER USセット
開場18:00 / 開演19:00
出演:DARKEST HOUR, SABLE HILLS, THOUSAND EYES
<チケット>
・前売:6,500円 / 当日:7,500円
・2日間通し券:12,000円(ポスター付き)SOLD OUT
チケット購入はこちら
<INFO>
Everlasting Fire
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