アジア金属マル秘発掘報告 〜韓国|LANDMINE〜

アジアのメタルシーン
埋もれた秘宝を発見せよ!世界各地にはまだまだ知られざるバンドがうごめいている。ここではアジア圏に的を絞って掘り起こし、簡単な調査報告をしていく。それらの価値は未知数!
今回は韓国のLANDMINE(랜드마인)
金属名:LANDMINE(랜드마인)
産出地:韓国大田広域市(Daejeon, KOREA)

LANDMINEの結成は2012年

LANDMINEの結成は2012年3月13日。親しい友人たちが集まって始めたようだが、現在残るオリジナル・メンバーはギタリストのYun Su Chan(윤수찬)のみであり、彼がリーダーを務めている。

現在のメンバーは以下。

ボーカル:Song Jin Han(송진한)
ギター:Yun Su Chan(윤수찬)
ベース:Kim Dae Young(김대영)
シンセサイザー:Lim Young Hwan(임영환)

ドラマーは探している最中ということで、ライヴなどで必要になったときはセッション・プレイヤーを起用している。

LANDMINEはその名の通り爆発する!

“LANDMINE”と言えば、普通は“地雷”という意味だが、兵器としての地雷なのか、人を怒らせる地雷なのか、はたまた、最近使われだした比喩としての地雷なのか。

Yun Su Chan:ギターのエフェクターをふと見たらLANDMINEというのが目に留まってね、これはバンド名に良さそうだってことになって採用した。メンバーは一見穏やかに見えるけど、皆それぞれに強い意志があって、Landmine=地雷というその名の通り、メタルのパワーに触れた途端に爆発するのさ。

由来はエフェクターだったのか!画像検索すればすぐに出てくる。物騒な地雷型のディストーションなのでメタルのパッションを爆発させたい人は使ってみるのも良いだろう。

韓国では希少なエピック・メタル!

バンドの音楽性は正統派のヘヴィ・メタルというより、もう少しエピックな雰囲気が漂っている。これって、大田(テジョン)広域市では珍しいのでは?

Yun Su Chan:そう。ヘヴィ・メタルとエピック・メタルの間の音楽でファンタジー物語を届けるのがバンドのコンセプト。これは大田(テジョン)のみならず韓国全体でもあまりないジャンルだよ。俺たちは韓国のBLACKHOLEと日本のANTHEMに影響を受けたけど、エピック・メタルに挑戦しているから、RHAPSODYKAMELOTSTRATOVARIUSにも影響を受けている。

2016年『Reject The Destiny』EP

そんな彼らのデビュー作は2016年5月25日に発表した『Reject The Destiny』EP。
Yun Su Chan:アルバム・タイトル『Reject The Destiny』のDestiny(運命)は『るろうに剣心』のアニメから触発されたもので、そこには剣心の意思が込められている。EPの作風は、叙情的なメロディー、ファンシーなギターリフ、忠実なベースライン、ハイパワーなドラムなど、爽やかで力強い楽曲が楽しめる。ただ、「After Love…」という曲だけはメタルではなくて、ロマンティックな感情を表した甘いロック・バラードだよ。

2019年『Pioneer's Destiny』

LANDMINEは2019年12月31日にフルレングス・アルバム『Pioneer's Destiny』をリリースする。
どのような内容となっているのだろうか。

Yun Su Chan:アルバムはエピックなコンセプト作品で、アルバム・タイトル『Pioneer's Destiny』は物語の主人公である英雄の運命という意味合い。あるところに国を支配し人々から搾取する貪欲な王がいた。欲に目がくらんだ王はドラゴンの宝までも盗んでしまうが、結局はドラゴンの怒りを買って王国は滅んでしまう。そこに英雄が現れドラゴンを退治して再び王国の平和を取り戻すというファンタジー物語。アルバムのアートワークはちょうど英雄とドラゴンが対峙している場面を描いている。

確かにアートワークはエピック感満載だ。
LANDMINE(랜드마인)『Pioneer's De...

LANDMINE(랜드마인)『Pioneer's Destiny』

発売日:2019年12月31日

収録曲
01.Intro
02.Kingdom Destroyed
03.Rude Invaders
04.Ruined Inn (feat.Jimmy Writro)
05.Fight To Live
06.Lost Pioneer (feat.Mr Shin)
07.His Darkest Hour
08.Punishment By The Name Of (feat.Jimmy Writro)
09.March Of The Bloods
10.Your Heavy Dignity
11.Slow Fading Yesterday

ゲスト・ボーカルのハイトーンも聴きどころ!

前作の『Reject The Destiny』EPは作品をリリースするだけで手一杯だったようだが、今回は多くの時間と労力をアルバム注いだという。その聴きどころは……

Yun Su Chan:収録されている楽曲はヘヴィ・メタルとエピック・メタルの両立性があるのが特徴で、ヴォーカリストShin Won Chulをフィーチャーしたメイン・タイトル曲「Lost Pioneer」がハイライトかもね。彼は現在活動休止中のSEHAMANOのヴォーカリストで、YAMA-BGUNBRIDGEAXBITESREKION、元GALNERYUS)に似たトーンを持っている。

なお、「Ruined Inn」「Punishment By The Name Of」にフィーチャリングされているJimmy WritroONEZO METAL(원조뫼를/O.Z.M)のヴォーカリスト。

ちなみに、ドラマーは不在のため、アルバムのレコーディングはMIDIファイルとのこと。

랜드마인(LandMine) 정규1집 Pioneer's Destiny 미리듣기

大田(テジョン)広域市のメタル・シーンは?

Yun Su Chan:メタルに特化したシーンは大田(テジョン)にはないんだよ。この手のメタルを演奏しているのは俺たちLANDMINENEWKだけ。あとはハードコア・バンドがほとんど。ここではそんなに大きなショウもないけど、いろんなジャンルがある。今後はもっと大きなステージのショウが生まれると良いんだけどね。

やはりこの手のヘヴィ・メタルを演奏するバンドが少ないというのはよく分かる。しかし、NEWKも頑張って踏みとどまっているというのは嬉しい。

Yun Su Chan:NEWKはこれまで5枚のアルバムを出した大田(テジョン)で活動しているバンドだけど、彼らはフルレングス・アルバムを準備しているよ。

素晴らしい情報だ。NEWKの新作にも期待したいところだが、まずはLANDMINEのエピック・メタルとしての成長を見ていきたい。

彼らは12月28日に地元大田(テジョン)のGreenbean Budgie Live HouseにてPINAN BANDONEZO METAL(원조뫼를/O.Z.M)を迎えてアルバムリリースを記念したライヴを行う。
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