【来日記念企画】凄腕ギタリスト5人が共演するツアー“GENERATION AXE(ジェネレーション・アックス)”徹底検証

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“GENERATION AXE(ジェネレーション・アックス)”が再びやって来る! スティーヴ・ヴァイ、イングヴェイ・マルムスティーン、ザック・ワイルド(BLACK LABEL SOCIETY)、ヌーノ・ベッテンコート(EXTREME)、トーシン・アバシ(ANIMALS AS LEADERS)の凄腕ギタリスト5人が共演する、この激アツなツアーを徹底解説。
スティーヴ・ヴァイ、イングヴェイ・マルムスティーン、ザック・ワイルド(BLACK LABEL SOCIETY)、ヌーノ・ベッテンコート(EXTREME)、トーシン・アバシ(ANIMALS AS LEADERS)の凄腕ギタリスト5人が共演するツアー“GENERATION AXE(ジェネレーション・アックス)”が2019年11月末に福岡、大阪、名古屋、東京で開催される。

2017年4月に続いてGENERATION AXEの日本公演は今回で2回目となるが、そもそもスティーヴがこのツアーの企画を思いついたのは2010年頃だったという。

ギタリスト達のツアーと言えば、ジョー・サトリアーニが主催し、3人のギタリストでツアーをする“G3”が有名だが、スティーヴもギター・シーンを盛り上げるために自ら企画したのが、“G3”を上回る5人のギタリスト達によるツアーであった。

ブッキング・エージェントをやっている知人の手を借りて、実現へ向けて動き出したスティーヴは、ロック、ヘヴィ・メタル、ブルース、ジャズ、フュージョンなど、自身が対応できるジャンルを挙げ、それぞれのジャンルで好きなギタリストをピックアップしたところ、ヘヴィ・メタル系のギタリストを集めるのがベストだという結論に達することになる。

早速、お気に入りのギタリスト数人に連絡し、快諾してもらったものの、スケジュール調整が難航する。最終的にイングヴェイ、ザック、ヌーノ、トーシンというメンバーで2016年4~5月という日程での北米ツアーが組まれ、ライヴは4月5日のシアトル公演からスタート。5月9日のニュージャージー公演まで、ヴァンクーヴァーを含む27公演を行なうと、2017年4月には日本、韓国、香港、中国、インドネシア、タイ、シンガポールで、計11公演を行なうアジア・ツアーも実現させている。

この時のセットの流れは、まず5人全員が登場し、挨拶代わりにスティーヴがインストルメンタル曲としてアレンジしたBOSTONの“Foreplay”をプレイ。曲が終わると、トーシンだけが残り、自身のバンドANIMALS AS LEADERSのナンバーを3曲披露した後、ヌーノが登場し、ツイン・ギターのスタイルでANIMALS AS LEADERSの“Physical Education”をプレイする。

この曲を最後にトーシンがステージを去り、ヌーノがEXTREMEのナンバーをプレイするというように、バトンタッチをするかたちで、ショウが進行するのが大きな特徴となっている。

ヌーノがEXTREMEのナンバーを立て続けにプレイすると、ザックが登場し、2人でシチズン・コープのカヴァー“Sideways”を披露した後、ザックはBLACK SABBATHやジミ・ヘンドリックなどのカヴァーをプレイ。北米ツアーでは次にイングヴェイが登場したが、アジア・ツアーではスティーヴが先に登場し(ザックとのコラボはなし)、“Bad Housie”や“Tender Surrender”などをプレイする。

さらにスティーヴと入れ替わりでイングヴェイが“Spellbound”や“Baroque And Roll”などをプレイした後、スティーヴが再登場し、“Black Star”を披露。このスティーヴとイングヴェイのツイン・ギターがショーのハイライトの1つとなっていた。

その後はスティーヴ、ザック、ヌーノ、トーシンによるEDGAR WINTER GROUPの“Frankenstein”、5人でDEEP PURPLEの“Highway Star”をプレイして、約3時間のショウは幕を降ろす。尚、このアジア・ツアーの中から中国公演の様子はライヴ・アルバム『THE GUITARS THAT DESTOROYED THE WORLD: LIVE IN CHINA』(2019年)としてもリリースされている。
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ツアーが各地で好評を博したことで、2018年11月7日から12月18日までアメリカで32公演を行なった彼らは、今回、2019年11月に韓国で1公演行なった後、日本に再上陸を果たす。

この2018年のアメリカ・ツアーのセットリストを見てみると、セットの流れは1回目のツアーと同じだが、プレイする曲に関しては随所で更新されている。個々がプレイする曲に加え、複数人数でプレイする曲にも新規のナンバーが導入されており、ネタバレになってしまうが、QUEENやゲイリー・ムーアの曲が新たに披露されているのが注目すべき点だ。

個々のプレイヤーに関しても見せ場は満載されているが、まず、ヘヴィでプログレッシヴなANIMALS AS READERSのナンバーをプレイするトーシン・アバシは8弦ギターを使ってのスウィープやスラップ・プレイなどテクニカルなプレイが見所の1つで、ヌーノは天性のリズム感を武器に今回もメドレーを含むEXTREMEのナンバーを披露。

ザックはBLACK SABBATHの曲を長尺のギター・ソロを交えて豪快にプレイするが見所で、スティーヴは“ギター界のイリュージョニスト”と呼べるようなショーマンシップに溢れた妖艶なプレイで、イングヴェイはまるで自分のソロ・コンサートかのように縦横無尽に弾きまくるネオ・クラシカル・プレイで観客を魅了することは間違いないだろう。

今回もこのツアーでしか観ることができないギタリスト同士のコラボも組み込まれており、トーシンとヌーノ、ヌーノとザック、スティーヴとイングヴェイなど、技巧派プレイヤー達の個性のぶつかり合いは見逃すことはできないはずだ。

(Text by Jun Kawai)

5人のスーパーギタリスト/PROFILE & 傑作アルバムPICK UP

スティーヴ・ヴァイ(STEVE VAI)

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STEVE VAI『PASSION AND WARFA...

STEVE VAI『PASSION AND WARFARE』(1990年)

◆収録曲

01. Liberty
02. Erotic Nightmares
03. The Animal
04. Answers
05. The Riddle
06. Ballerina 12/24
07. For the Love of God
08. The Audience Is Listening
09. I Would Love To
10. Blue Powder
11. Greasy Kid's Stuff
12. Alien Water Kiss
13. Sisters
14. Love Secrets
ALCATLAZZ、デイヴィッド・リー・ロスのバンドのギタリストとして名を馳せたスティーヴ・ヴァイがWHITESNAKEに在籍中に発表した2ndソロ・アルバム。メタルやファンクをベースに、民族音楽のテイストやファンタジックなムードを盛り込んだ楽曲が並んだこの作品は、スティーヴの変幻自在のギター・プレイが大きな魅力となっており、独創的な楽曲はどれも印象的だ。アーミングやタッピングを織り交ぜ、1音1音のトーンにまで気を配ったギター・プレイは実に表現豊かで、2018年のGENERATION AXEツアーでもプレイされているヘヴィでグルーヴィーな“The Animal”、バラード系の“For The Love Of God”も収録。彼が唯一無二の存在であることを示した名ギター・インスト・アルバムである。

イングヴェイ・マルムスティーン(YNGWIE MALMSTEEN)

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YNGWIE MALMSTEEN 『YNGWIE MA...

YNGWIE MALMSTEEN 『YNGWIE MALMSTEEN’S RISING FORCE』(1984年)

◆収録曲
01. Black Star
02. Far Beyond The Sun
03. Now Your Ships Are Burned
04. Evil Eye
05. Icarus Dream Suite op.4
06. As Above, So Below
07. Little Savage
08. Farewell
北欧スウェーデンが産んだ孤高の天才ギタリスト、イングヴェイ・マルムスティーンが1984年にアルカトラズ脱退後に満を持して送り出した、記念すべきソロ・デビュー作であり、クラシックとへヴィ・メタルをクロスオーヴァーさせた「ネオ・クラシカル・メタル」によって世界に大きな衝撃を与え、後に多くのフォロワーも生み出すことになった傑作。本作から“Black Star”、“Far beyond The Sun”が2018年のGENERATION AXEツアーでも披露されており、人気曲“Icarus Dream Suite”も収録されている。美しく滑らかなメロディ、クラシカルフレーズが次から次へと炸裂しまくる聴き所満載のアルバムである。参加メンバーはイェンス・ヨハンソン<key>、ジェフ・スコット・ソート<vo>、バリモア・バーロウ<ds>。

ヌーノ・ベッテンコート(NUNO BETTENCOURT)

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EXTREME『PORNOGRAFFITTI』(1990年)

EXTREME『PORNOGRAFFITTI』(1990年)

◆収録曲
01. Decadence Dance
02. Li'l Jack Horny
03. When I'm President
04. Get the Funk Out
05. More Than Words
06. Money (In God We Trust)
07. It ('s a Monster)
08. Pornograffitti
09. When I First Kissed You
10. Suzi (Wants Her All Day What?)
11. He-Man Woman Hater
12. Song For Love
13. Hole Hearted
1990年、EXTREMEの2ndアルバムにして代表作。メンバーはヌーノ・ベッテンコートの他にゲイリー・シェローン<vo>、パット・バッジャー<b>、ポール・ギアリ<ds>。全曲、ヌーノとゲイリーによるオリジナル。現在でもこのアルバムからの楽曲がセットリストに組み込まれることが多く、2018年のGENERATION AXEツアーでは“Get the Funk Out”が披露された。ヌーノのハードでテクニカルなギターが注目されがちだが、バンド全体が生み出す強靭なグルーヴも評価されるべきである。甘く切ないアコースティック・ギターの超絶美メロ楽曲“More than Words”は全米ナンバー1を獲得。

ザック・ワイルド(ZAKK WYLDE)

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OZZY OSBOURNE『LIVE &amp; LOUD』

OZZY OSBOURNE『LIVE & LOUD』

◆収録曲
ディスク1
01. Intro
02. Paranoid
03. I Don't Want to Change the World
04. Desire
05. Mr. Crowley
06. I Don't Know
07. Road to Nowhere
08. Flying High Again
09. Guitar Solo
10. Suicide Solution
11. Goodbye to Romance
ディスク2
01. Shot in the Dark
02. No More Tears
03. Miracle Man
04. Drum Solo
05. War Pigs
06. Bark at the Moon
07. Mama, I'm Coming Home
08. Crazy Train
09. Black Sabbath
10. Changes
1993年に発表したCD2枚組のライヴ盤。このときオジーは、ツアー引退を宣言しており、ツアー名も『No More Tours』だったが、後に引退宣言を撤回した。メンバーは、オジー・オズボーン<vo>、ザック・ワイルド<g>、マイク・アイネズ<b>、ランディ・カスティロ<ds>、ケヴィン・ジョーンズ<key>。“Black Sabbath”のみトニー・アイオミ<g>、ギーザー・バトラー<b>、ビル・ワード<ds>。1991年10月から1992年11月までに行われたツアーの模様が収録されている。ピッキング・ハーモニックスを多用した豪快なリズム・ギターと、感性に任せたワイルドなギター・ソロなど、ザックの魅力を存分に堪能できるはず。

トーシン・アバシ(TOSIN ABASI)

 (18360)

ANIMALS AS LEADERS『THE JOY ...

ANIMALS AS LEADERS『THE JOY OF MOTION』(2014年)

◆収録曲
01. Ka$cade
02. Lippincott
03. Air Chrysalis
04. Another Year
05. Physical Education
06. Tooth and Claw
07. Crescent
08. The Future That Awaited Me
09. Para Mexer
10. The Woven Web
11. Mind-Spun
12. Nephele"
8弦ギターを操るトーシン・アバシのソロ・プロジェクトとして2007年にスタートしたANIMALS AS LEADERSの3rdアルバム。2ndアルバム「WIGHTLESS」(2011年)から同じく8弦ギター・プレイヤーのハヴィエル・レイスとドラマーのベースレスのトリオとして活動をしている彼らは、このアルバムではさらに進化を遂げたインストゥルメンタル・ミュージックを披露。重厚なサウンドを武器にしたナンバーからフュージョン・スタイルの曲まで、プログレッシヴな展開を盛り込んだ楽曲はインパクト抜群で、トーシンのテクニカルなギター・ソロ、スラップやジェント・リフを交えた一体感のある演奏も圧巻だ。2018年のGENERATION AXEツアーでは本作から“The Woven Web”と “Physical Education”がプレイされている。
 (18358)

GENERATION AXE The Guitars That Destroyed The World

2019年
11月25日(月)Zepp Fukuoka
OPEN 18:00 / START 19:00

11月26日(火)Zepp Namba
OPEN 18:00 / START 19:00

11月28日(木)Zepp Nagoya
OPEN 18:00 / START 19:00

11月29日(金)豊洲PIT
OPEN 18:00 / START 19:00

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