OVERKILLのドラマーが語るバンドの現状と今後の音楽業界の見通し

Overseas News
新型コロナウイルスによって予定が大幅に乱れて今後の予定を立てるのが難しい今、OVERKILLのドラマー、ジェイソン・ビットナーはバンドの状況と今度の音楽業界の見通しについて語った。やはり彼もすぐに元通りにはならないと考えている。
OVERKILLは2月後半から3月中旬までEXHORDERHYDRAFORMを伴ってアメリカ・ツアーを行なっていたが、残念なことにツアーの終盤は新型コロナウイルスによる影響で日程を延期することとなった。

2017年からOVERKILLのドラマーとしてバンド加入したジェイソン・ビットナー(Jason Bittner)は、新型コロナウイルスのパンデミック状況下における現状をMetal Pilgrimに語った。

彼は、身動きがとれない状況を逆手に取って作曲に時間を費やせる状況になったことを前向きに考えるようにしているが、音楽業界や社会が元に戻るのはしばらく先のことになると考えている。

「俺たちは米国ツアーをきちんと終わらせるつもりだったんだけどね。ベースのD.D.ヴァーニ(D.D.Verni)から次のアルバム用に5曲のデモを受け取った。つまり、新しい素材に取り組む予定だったんだけど、自宅待機になってしまったから、バンドは電子的なことをやっているだけ。D.D.ヴァーニには曲を書く時間が与えられたということ。予定通りに進み始めそうな感じではあったんだよ。先月まではみんな計画を持っていたんだ。まさに“明日のことを言えば鬼が笑う”ってやつだね」

「俺たちが計画していたのは、ニューアルバムを携えて2021年3月にヨーロッパ・ツアーをすることだった。今はそのとおりになるかどうかはわからない。レーベルもシャットダウンして誰もビジネスをしていないから。でも今起きていることで良い面もあると考えるようにしている。5、6曲から始めて、今、D.D.ヴァーニは9曲持っているんだからね。つまり、作曲にもうしばらく時間が使えるということ。これは重要だよ。変だとは思うけど、家にこもって働かざるを得ない状況にさせられるということは、今の俺たちにとっては良いことなのさ」

さらに今後の見通しについても話している。

「このままではマズい。正直な話、2、3ヶ月後に元の生活に戻ることはないだろう。人々には不安が残るし、よそよそしくなるはず。みんなも外に出たいよな。このままだと気が変になっちまう。俺は妻を愛しているし、妻や猫と一緒にいるのは最高だけど、週に一度だけ買い物に出かけるだけじゃあ十分とは言えないね。庭とかには出られるとしても、それ以外にやることがなくなったら同じことの繰り返しでつまらない日々になる」

「音楽ビジネスがすぐに回復するとは思えない。本格的なツアーを行うバンドを目にするまでに1年はかかるんじゃないかな。俺のこの見解が間違っていればいいんだけどね。OVERKILLはツアー後にこういう状況になって幸運だったと思う。TESTAMENTみたいにアルバムをリリースしたばかりで外出禁止を余儀なくされたら厳しいよね。いつどうなるかなんて誰にもわからないことだけどさ。とにかく簡潔に言えば、音楽業界、ひいてはエンターテインメント業界全体に影響を与えることになると思う。 音楽だけでなく、映画みたいなものも含めてね。スポーツはわからないけど」

INTERVIEW: Jason Bittner (Overkill) on the future of the music industry, band's new album and more