国産グラインドコア・レジェンド324復活の日『CHAIN REACTION#95』@東高円寺二万電圧

Live Reports
90年代後半~2000年初頭に国内グラインドコア・シーンを牽引していた324。その復活のステージとなった9月29日東高円寺二万電圧のステージをリポート

90年代後半~2000年初頭にかけて国内グラインドコア・シーンを牽引していた324。
彼らが日本のシーンから姿を消して何年が経っただろうか? それぞれのメンバーがそれぞれに新たな道を歩んでいたこともあって、もう二度とステージでその姿を見ることはないと思っていた。
そんな彼らが復活するという話を耳にした時は嘘だろうと思った反面、また彼らの轟音を生で体験できるのかと嬉しくなった。

復活のステージとなったのは9月29日東高円寺二万電圧にて行われた「CHAIN REACTION#95」というイベント。他の出演はSLIGHT SLAPPERSやFUCK ON THE BEACH等といったファストコアの大御所やハードコア・バンド達でどれも324と繋がりの深いバンドだ。強烈なバンドが揃った好イベントということもあり、チケットは完全SOLD OUTとなった。

会場には324の復活を楽しみにしているファンの期待が熱気となって渦巻いていた。

セッティングの為にメンバーが姿を現すと、会場の人がジワジワと前に集まり始め圧も高まっていく。少し殺伐とした感じもあったがこの日のDJが場の緊張を和らげる様な選曲でいい感じでガス抜き、緊張した風のメンバーの顔にも少し笑みが浮かぶ。
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セッティングが終わり、Shinji<g>、Babi<b>、Sakata<ds>が「じゃあ、行こっか」という風に顔をチラっと見合わせたかと思った瞬間から324が再び動き始めた。最後のピースであるMasao<vo>が帰ってきたぞとばかりに両手で力強く拳を握り登場、役者が全てステージに揃った。

復活の1曲目は“Broken Clock ”、タイトルを深読みすれば意味深になるかもだがそれを抜きにしてもオープニングを飾るにふさわしい曲だ。緊張からかパフォーマンスも表情も少し硬かったが、ファンはそんなことに関係なくバンドから吐き出される轟音に身を任せ暴れている。

最初のブレイク、帰ってきたぞとファンにアピールし煽るMasao、表情を作り人差し指を突き上げるShinji、天井を見上げ深くゆっくりと息を吐き出すBabi、クールな表情を崩さずドラムを調整するSakata。それぞれのキャラクターの違いがよく分かるシーン、そして私にとってそれが本当に324が帰ってきたんだなと思えるシーンでもあった。
324(写真提供:Hisawo Hashimoto)

324(写真提供:Hisawo Hashimoto)


あとは最後までMCもなく突っ走っていく。
ギュウギュウ詰めの会場であったが人の動きは激しく、その上を荒波に揉まれる小舟のように転がっていくファンも出現している。

グラインドコアを太い幹にしている324は、その表面からはハードコアからロックンロールまでメンバーがキャリアの中で吸収してきた音楽要素がまるで樹液の様に滲み出ている。強引な言い方かもしれないが、海外のグラインドコア勢が力業で攻めてくるとしたら、324は緻密な戦略で攻めてくる感じ。轟なサウンドの中にも繊細な音楽センスが輝いている。その音にもみくちゃにされながら、音の持つ奥深さにも心酔させられる。

Masaoは後半になるにつれ体を右前に傾けながらシャウトしていたが、それも現役当時と変わらず。そういった何気ないシーンも心の扉をくすぐる。あっという間に本編が終了、時間にして30分あっただろうか?ただ内容はかなり濃密であった。
極上なエクストリーム・ミュージック・ショウが終わり呆然とするファン、興奮冷めやらずアンコールを求めるファンとフロアの反応も様々。しかし324のパフォーマンスに満足なのは間違いないだろう。
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Masao<vo>

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Sakata<ds>(以上3枚写真提供 ブラスト小僧(タカ))

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Babi<b>(写真提供 A氏)


アンコールの声に背中を押される様に再びステージに登場するメンバー。
Masaoは照れ臭そうな表情を浮かべて満員のファンへ感謝の言葉を述べる。Shinjiはヤジを飛ばしてくるファンに応えて柵に上りポーズを作る。BabiとSakataは少し嬉しそうな表情を浮かべながら淡々とアンコールに向けて調整を進めている。

復活ライブ最後にプレイされたのは“lowest level”。彼ら初の音源となったデモ・テープのオープニングを飾る324クラシックだ。この原点となる1分半ほどの轟音を叩きつけて復活ライブは終了となった。

再び324のステージを体験出来た嬉しさ、もっと聴きたい曲が山ほどあるという飢餓感、この続きは10月12日の「ASAKUSA DEATHFEST 2019」のステージで見せてくれるだろう。

その日は名曲の誉れ高い“Boutoku no Taiyo”はプレイされるのだろうか?
今から楽しみでならない。
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9月29日 324 SETLIST@東高円寺二万電圧
01.Broken Clock
02.Black Hill
03.View
04.Kage wo Samayou
05.Surround Blind
06.Borders
07.Waterdrop
08.Idealize
09.Terminal Chamber
10.Silence Before Silver Screen
11.Quarter moon
12.Requiem for the Flock
13.Glenghost

Encore
14.lowest level

324復活ステージ第二弾は「ASAKUSA DEATHFEST 2019」2日目となる10月12日

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ASAKUSA DEATHFEST 2019 10月12日 (土)

<出演>
・PESTILENCE
・SECOND TO NONE
・324
・DISROTTED
・PETRIFICATION
・ASS DEEP TONGUE
・OXYGEN DESTROYER
・100 YEARS WAR
・INVICTUS

15:00 - 15:25 INVICTUS
15:40 - 16:10 100 YEARS WAR
16:25 - 16:55 ASS DEEP TONGUE
17:10 - 17:40 OXYGEN DESTROYER
17:55 - 18:25 PETRIFICATION
18:40 - 19:15 DISROTTED
19:30 - 20:05 324
20:20 - 20:55 SECOND TO NONE
21:10 - 21:55 PESTILENCE

OPEN/14:00
START/15:00

チケット
前売り 6500円 / 当日 7100円

前売りチケット店頭販売
<ディスクユニオン>
・新宿 ヘヴィメタル館
・渋谷 パンク ヘヴィメタル
・御茶ノ水 ハード&ヘヴィ館
※ 前売りチケットのオンライン販売は終了いたしました。

その他情報は浅草デスフェストオフィシャルサイトにて
http://asakusadeathfest.blogspot.com/