夏を完全制覇した世界最高峰のグルーヴ RED HOT CHILI PEPPERS『SUMMER SONIC2019 DAY.2』

Live Reports
RED HOT CHILI PEPPERS『SUMMER SONIC2019 DAY.2』 2019年8月17日(土)@ZOZOマリンスタジアム
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2日目のヘッドライナーを務めたのは、8年振りの登場となったRED HOT CHILI PEPPERS。
前日のB'z同様、ZOZOマリンスタジアムは老若男女多くの観客で埋め尽くされ、彼らの登場を今か今かと待つ熱気が場内に充満していた。多くの人々が、どんな曲をやるのか、あれこれと曲名を上げながらメンバーの登場を待っていた。
マイケル“フリー”バルザリー<b>

マイケル“フリー”バルザリー<b>

スタジアムが暗転し大歓声の中、それをいなす様にマイケル“フリー”バルザリー<b>のベースが静かに鳴り響き、ジョシュ・クリングホッファー<g>とチャド・スミス<ds>が加わってのジャムが次第に熱を放っていく。

フリーはもっともっとと手を上げ、自らのグルーヴを高めながら“Can’t Stop”へと発展させていく。すると、それまで静観していたオーディエンスからひときわ大きな歓声が上がる。最後にステージにアンソニー・キーディス<vo>が走り込む様に登場すると、リズムはより一層激しくなる。フリーは派手なスラップ・ベースに合わせて大きく体を前後に揺らしている。観客もグルーヴに酔い、体を前後左右好きな様に揺らしながら楽しんでいる。

シャウト一発からの「グッド・モーニング!」。少しおちゃらけつつ、メロウな“Scar Tissue”へと続く。心地良いグルーヴとメロディは夜風がサラっと吹き抜けるような爽快さだ。

目下のところ最新作となるアルバム『THE GETAWAY』からの“Dark Necessities”、メロディアスな哀愁漂う“Otherside”、“Hey”と続き、会場を酔わせる。
アンソニー・キーディス&lt;vo&gt;

アンソニー・キーディス<vo>

ジョシュ・クリングホッファー&lt;g&gt;

ジョシュ・クリングホッファー<g>

ゆったり跳ねるようなリズムと共に、サビに向けジワジワと快楽を導いていく“Dani California”、ザクザクと超縦ノリな“I Like Dirt”。アクションもプレイも弾けたフリーの姿が印象的だった“Go Robot”ではサポート・ベーシストも登場し、フリーと横並びのプレイで強烈なグルーヴを生み出していた。

感謝の言葉を述べたフリーがゆっくりとステージ中央へ歩を進め、ジョシュと向かい合い夜空に溶け込む様な哀愁溢れるメロディから名曲“Californication”が静かにスタジアムに広がっていった。
観客は切ないコーラスを一緒に歌い、ギター・ソロも含めパーフェクトな名曲を心の底から楽しんだ。

やがてフリーの深い音色のベース・ソロから“Around The World”のメロディへと流れ、ファンキーが渦巻くグルーヴの底へ身を投じるかのように体を揺らす。バラード調の“Under The Bridge”が始まると、アンソニーはドラムライザーに座り目を閉じ切々とメロディを歌い上げる。ジョシュは切ないメロディをつむぎ、チャドは優しい微笑みを浮かべながらリズムをキープする。
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スタジアムにはやがてスマフォのライトが少しずつ点灯、前日のB'z同様の感動的な光景が広がっていく。
観客が照らすライトによって明るくなったステージ。曲はクライマックスを迎え、チャドが立ち上がりシンバルを鳴らす中、フリーとジョシュは向かい合い静かに曲を終わらせた。

そしてフリーが何か不気味に呟き、THE CLASHの“The Magnificent Seven”のイントロを一瞬プレイしてから、本編ラストとなるファンキーな“By The Way”でスタジアムは最高潮に達した。
チャド・スミス&lt;ds&gt;

チャド・スミス<ds>

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アンコールを求める拍手がいつまでも止まない。

突然照明が消え、ドラマチックなピアノの音が鳴り響き、淡くゆったりとしたベースの音が続いた。

静かに青白い炎が燃え上がる様な“Dreams Of A Samurai”。ワウを効かせたジョシュのギターが響き渡り、激しいドラミングのチャドがスティックを飛ばす。

ラストはグルーヴ感最強のファンクネスが腰を激しく揺らさずにはいられない“Give It Away”。スタジアム上空には、フリーやアンソニーが楽しみにしているとMCのネタにもなっていた大量の打ち上げ花火が夜空を鮮やかに彩った。

これほどフリーキーな音楽ながら、世界のトップ・アーティストとしてRED HOT CHILI PEPPERSが今も君臨し続けているのか。そんなつまらぬ疑問を十分に吹き飛ばす最高のパフォーマンスであった。
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RED HOT CHILI PEPPERS◆SETLIST
01. Can’t Stop
02. Scar Tissue
03. Dark Necessities
04. Otherside
05. Hey
06. Dani California
07. I Like Dirt
08. Go Robot
09. Californication
10. Around The World
11. Under The Bridge
12. By The Way
Encore
13. Dreams Of A Samurai
14. Give It Away

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この記事のキュレーター

別府 “Veppy” 伸朗
別府 “Veppy” 伸朗
新一万円札の顔となる渋沢栄一の生まれ故郷「深谷市」在住の兼業音楽ライター。メタルのレコードとシャツに囲まれての田舎暮らしですが、ノホホンとは出来ず残念!ベルボトムLOVEですが、サイズが…。

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