観客を巻き込んだ明るく楽しく激しいステージ THE STRUTS『SUMMER SONIC2019 DAY.1』

Live Reports
2019年8月16日(金)@幕張メッセ/MARINE STAGE
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地元駅から中央線で東京駅まで一本、京葉線に乗り換え海浜幕張駅を目指すという流れだった。
ところが、台風10号の影響による強風のため徐行運転中。この強風によってビーチステージを開催中止となってしまった。砂塵が舞う中ではパフォーマンスすることも観客が楽しむことも困難であるから仕方ない。
それにしても京葉線が風に弱いということは知っていたのだが、早めに家を出たにもかかわらず、ギリギリの到着となってしまった。強風の中、ZOZOマリンスタジアムへ向かったのだが、あご紐の付いた帽子を被って来て良かったとホッとした。
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午前中から多くの人で溢れている。本日はソールドアウト。いや、明日以降、三日間すべてがソールドアウトとなったのだ。サマソニの20周年を祝うべく集結した豪華ラインナップを見れば納得である。

東京初日、マリンステージのトップを飾ったのは英国出身のTHE STRUTS。

ここからしてもうスペシャル感が漂っているではないか。このバンドはもうどこかのステージのヘッドライナーでもいい存在のはずだ。海外では彼らの単独公演はソールドアウトが連発しているという。

アリーナにはバンドのロゴの入ったフラッグを持ったファンの姿を見かけた。日本での人気も確実に上がってきているようでたいへん嬉しい。

午前11時にサイレンと共に登場、“Primadonna Like Me”でTHE STRUTSのステージは幕を開けた。
キモノを羽織ったルーク・スピラー<vo>が華やかなオーラを放っている。躍動するパフォーマンスによって会場を煽りまくる。続く“Body Talks”では早くも観客をひとつに纏め上げ、巨大な会場に熱を加えていく。

この日のステージではルークのオーディエンスを操る手腕はステージの要所要所で光っていた。初めて観た観客もたくさんいたはずだが、その場に居た誰もがメンバーと一緒になってジャンプし、腕を振り上げ、声を上げている。

良いコンサート言うのは曲を知らなくても楽しめるものだと、以前に山下達郎さんが言っていたことを思い出した。THE STRUTSのステージにはまさにそれがあった。場数を踏んできたバンドの強みはこういう所にあらわれるし、加えて楽曲のクオリティも非常に高い。

彼らの音楽は、ノリやすいビートとキャッチーなサウンド&メロディ。もはや現代のグラム・ロック・バンドと言ってもいいはず。デヴィッド・ボウイやROXY MUSICではなく、SLADEやSWEET、初期クイーンに繋がるポップなハードロックだ。2017年の『Everybody Wants』、2018年の『Young & Dangerous』の2枚はどちらも多くの人が聴くべき傑作だと思う。
ルーク・スピラー&lt;vo&gt;

ルーク・スピラー<vo>

ゲシン・デイヴィス&lt;ds&gt;

ゲシン・デイヴィス<ds>

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アダム・スラック<g>

ジェド・エリオット&lt;b&gt;

ジェド・エリオット<b>


“Fire (Part 1)”でピアノを弾くなど、何かとフロントマンのルークに目が行きがちであるのだが、バンドのメンバー全員が一丸となって楽しいステージを作り上げていく姿が印象に残った。アダム・スラック<g>、ジェド・エリオット<b>、ゲシン・デイヴィス<ds>の演奏は確かで、観客を巻き込む力を持っている。

“Dancing in the Street”が開始すると、僕の側にいた白人女性がノリノリで腰を振り出した。この曲はMartha and the Vandellasによる1964年のヒット・ソングで、KINKSやTHE WHOなど数多くのアーティストがカバーしている。我々の世代にはVAN HALENやミック・ジャガー&デヴィッド・ボウイのバージョンが馴染み深い。
この“Dancing in the Street”は、8月14日にリリースされたばかりの『Young & Dangerous』ニュー・エディション盤に収録されているので、昨日まで繰り返し聴いていた。本人たちは意識していないらしいが、VAN HALENに近いバージョンとなっており、この夏お気に入りの一曲となった。明るく楽しい雰囲気がスタジアムを包み込んでいく。

さすがに“聖闘士星矢”カバーまでは演奏しなかったが、わずか35分のセットながらも充実したステージを魅せてくれたTHE STRUTS。観客を一体化させ、実にピースフルな空間を生み出してくれた。もっともっと大きくなってほしいバンドだ。
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THE STRUTS◆SETLIST
01. Primadonna Like Me
02. Body Talks
03. Kiss This
04. Fire (Part 1)
05. Dancing in the Street
06. Where Did She Go
07. Could Have Been Me

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ザ・ストラッツ / ヤング&デンジャラス [ニュー・エ...

ザ・ストラッツ / ヤング&デンジャラス [ニュー・エディション]

2019年8月14日リリース
レーベル:ユニバーサル ミュージック
品番:UICS-1355

◆収録曲
01. ボディ・トークス
02. プリマドンナ・ライク・ミー
03. イン・ラヴ・ウィズ・ア・カメラ
04. ブレットプルーフ・ベイビー
05. フー・アム・アイ?
06. ピープル
07. ファイアー(パート1)
08. サムバディ・ニュー
09. タトラー・マガジン
10. アイ・ドゥ・イット・ソー・ウェル
11. フリーク・ライク・ユー
12. アッシズ(パート2)
13. ボディ・トークス feat. ケシャ
14. 21stセンチュリー・ダンディ ボーナストラック
15. ワン・ナイト・オンリー ※ボーナストラック
16. ダンシング・イン・ザ・ストリート ※ボーナストラック
17. PEGASUS SEIYA ※ボーナストラック