RAVEN来日記念! マサアキ“コバ”スウェーデンa.k.a.キャプテン インタビュー。

2019年3月8日 更新 インタビュー
RAVEN来日記念! マサアキ“コバ”スウェーデンa.k.a.キャプテン インタビュー。

「RAVEN来日記念インタビューなのに…、マサアキ“コバ”スウェーデンa.k.a.キャプテンって誰?」という人がもしかしたらここでは殆どかもしれない。彼はハードコア界をメインに国内外を精力的に活躍、その名を知らぬ人はいないと言っても過言ではないだろう。現在はSYSTEMATIC DEATH、ROCKY&TheSWEDEN、RYDEENのドラマーとして、過去にはBASTARDのドラマーとしてその名を日本のハードコア史に刻んでいる。2016年に行われたNAPALM DEATHの来日公演でSYSTEMATIC DEATHが共演しているので、エクストリームな音楽が好きな人はその名を耳にした人がいるかもしれない。ドラマーとして、レーベル・オーナーとして横浜のハードコア・シーンを牽引、またその陽気なキャラクターもあって「キャプテン」の愛称で慕われてもいる。そんな彼であるが、実はかなりのRAVEN LUNATICSであり初期RAVENのドラマーとして知られるロブ“ワッコ”ハンターの『あのヘルメット』を所有しているという。いつかRAVENについて語ってもらいたいと考えていたのだが、今回の来日のタイミングは面白いかもしれないとオファー、RAVENについてアツイ思いを語ってもらった。RAVEN LUNATICSの皆さんに楽しんでいただければと思う。
ロブ“ワッコ”ハンターのヘルメットを被りポーズを決める...

ロブ“ワッコ”ハンターのヘルメットを被りポーズを決めるキャプテン

RAVENの初期ドラマーだったロブ“ワッコ”ハンターのドラム・セットに憧れてロート・タムを使ったりしてたね。

ハードコア界では国内外知らない人がいない位有名ですが、ヘヴィ・メタル界隈では初めてという人もいるかと思いますので自己紹介をお願いします。


Cap:SYSTEMATIC DEATH、ROCKY&TheSWEDEN、RYDEEN, 今は主にこの3BANDでドラムを叩いていますマサアキ“コバ”スウェーデンです。ハードコア界隈では『キャプテン』というあだ名で呼ばれたりもしています。地元になる横浜でローカルDIYなレコード・レーベルFADE-IN RECORDSを運営していて、ライブ企画等も不定期に主催しています。SYSTEMATIC DEATHでやっているシリーズ・ライブ企画は「PIPECUT GIG」で、個人企画は最近毎回タイトルを変えているんだよね。敢えて言うなら、「YOKOHAMA INTERNATIONAL HARDCORE FESTIVAL」が不定期ながら個人で続けているシリーズ・ライブ企画になるかな?

過去にはBASTARDという伝説的なハードコア・バンドでもプレイしていましたよね。あとDISARMというバンドでもプレイしていましたが、これまでキャプテンがオリジナル楽曲でプレイしてきた中で一番ヘヴィ・メタル寄りだったのはこのDISARMですか?


Cap:そうだね、最もメタル寄りだったのは自分のキャリアのスタートとなったDISARMだね。まだスラッシュ・メタルという言葉が生まれる前か生まれたての頃、当時は何しろMOTÖRHEADのドラマーだったフィルシー“アニマル”テイラーが神だったんでツーバスのセットで叩いていたよ。いや、フィルシーは今も神だな(笑)。あとRAVENの初期ドラマーだったロブ“ワッコ”ハンターのドラム・セットに憧れてロート・タムを使ったりしてたね。

キャプテンとヘヴィ・メタルとの出会いを教えてください。


Cap:中学生の頃はヘヴィ・メタルみたいな、当時としては「過激な」音楽はあまり好きじゃなくて、アメリカのヒットチャートを追いかけて聴いている洋楽好きな少年だった。高校に進学して、ドラムを始めるようになって。それで何を叩いているのか分かる様になった頃に、一緒にドラムを始めた友人がヘヴィ・メタル系の音楽を聴かせてくれて。それまでのヘヴィ・メタルへの印象と違って、その時はガラッと変わって「カッコいい!」って思うようになっていたんだ。後から考えると、ドラムを始めて『楽器』というものが理解出来るようになってきたからかなと思うよ。

初めてプレイしたのはヘヴィ・メタルだったのですか?


Cap:初めて組んだバンドではさっき話に出た友人がドラマーだったから、実はヴォーカルを担当したんだ。誰も「やる!」って手を挙げてくれなくて。JUDAS PRIEST、WHITESNAKE、DEF LEPPARDを歌っていたよ(笑)。そのバンドは結局ライブをやるまでには至らなかったけどね。高校生になって初めての文化祭でやっとドラマーとしてデビューしたんだけど、その時は他のメンバーの趣味で忌野清志郎のいたRC SUCCESSIONの曲を叩いたんだ。でも、その頃には実はMOTÖRHEADの「IRON FIST」を聴いて「どうやったらこんなに速く叩けるんだ!?」と打ちのめされていたんだけどね(笑)。それからは速いビートにドンドン魅かれていったよ。
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SYSTEMATIC DEATHライブ(2019年2月...

SYSTEMATIC DEATHライブ(2019年2月23日 新大久保EARTHDOM)

レコードに針を落とした瞬間からブッ飛んで虜になったよ(笑)

そろそろRAVENの話に入っていきますが、キャプテンとRAVENとの出会いを教えてください。


Cap:最初に出会ったのは、まだBURRN!誌が発刊される前だね。当時は今の様にネットなんてなかったし、数少ない情報を色々な音楽雑誌から得ていてね。学生でお金もなかったらから立ち読みが殆どだったけど(笑)。その音楽雑誌の中の小さな小さな記事の中に「世界一速いのはVENOM? RAVEN?」という一文を見つけたんだ。それでRAVENというバンド名が頭の中にインプットされて。それから夏休みにありったけの銭をかき集めて友人と初めて上京して、初めて西新宿のレコード街に行ったんだよ。今は西新宿にレコード街があったなんて信じられないと思うけど。そして、友人がVENOMの「WELCOME TO HELL」、俺がRAVENの「ALL FOR ONE」を買ったんだ。

その時、何故VENOMでなくRAVENだったのですか?


Cap:あの時RAVENを買ったのは単に貧乏学生だったからだよ、ズバリ友人と担当を分けたんだ(笑)。VENOMも大好きだよ!因みにその時だったか、別の日か忘れちゃったけど俺がMETALLICAの「KILL 'EM ALL」を買って、友人がSLAYERの「SHOW NO MERCY」を担当分けして買ったのも良い思い出になっているね(笑)。俺は特に3ピースのバンドが大好きで、MOTÖRHEADを筆頭に、RAVEN、TANK、VENOM、WARFARE等をかなり聴き込んでいたよ。

苦労してやっと買ったRAVEN「ALL FOR ONE」の感想はどうでしたか?


Cap:正直なことを言うと、「ALL FOR ONE」ってそんなに速い曲が入ってないよね。最初は少しガッカリしたんだよ。でも15~6歳のガキがありったけの銭をかき集めて自力で遠征して初めて買ったアルバムだよ、聴き込まないわけがないじゃん。最初は少しガッカリしたけど、直ぐに大好きなアルバムになったよ(笑)。特にラストに収録の“Athletic Rock”のアティテュードは、その後の自分のプレイ・スタイルにとても大きな影響を与えたと思う。「ALL FOR ONE」を買った後に1stアルバム「ROCK UNTIL YOU DROP」も2ndアルバム「WIPED OUT」も入手したよ。そして、その入手と共にワッコの武勇伝も色々と耳にするようになって、フィルシーと同様にワッコも憧れのドラマーにになっていったんだ。

その後に聴いた1stアルバム「ROCK UNTIL YOU DROP」と2ndアルバム「WIPED OUT」の感想はいかがでしたか?


Cap:1stアルバムも2ndアルバムも3rdアルバムよりも荒々しくて勢いのある曲が多かったので当然直ぐにお気に入りになったよ。特に2ndアルバムの1曲目に収録されていた“Faster than the Speed of Light ”がファスト・ナンバーで、レコードに針を落とした瞬間からブッ飛んで虜になったよ(笑)。

ワッコの武勇伝のことが話に出ましたが、彼の武勇伝で一番印象に残っているのは何ですか?


Cap:当時読んだ海外のヘヴィ・メタル雑誌の中で…、イギリスのKERRANG!誌だったかな?とにかく、その時読んだ記事に「ワッコは手と足と頭でドラムを叩く!」ってのを読んだんだよ。その記事を読んで、「どういうことなんだろう?自分の英語力が足りなくて分からないだけで、スラングか何かで別の意味があるのかな?」ってずっと悩んで考えていたんだ。ずっと分からなかったんだけど、4thアルバムの「STAY HARD」が発売された時に、収録曲の“On And On”がシングル・カットされてミュージック・ビデオにもなっていて、それで動くRAVENを見たんだ。そこで初めて「ワッコは手と足と頭でドラムを叩く!」ってのが分かったんだよ(笑)。ワッコのドラミングは想像を遥かに超えていて、頭でシンバルを叩いた上にマグネシウムを頭の上で炸裂させていて。もうそれで完全にKO、ワッコ凄え!って(笑)。

RAVEN - “On And On”ミュージック・ビデオ

冒頭のシーンでロブ“ワッコ”ハンターが被っている赤いヘルメットであるが、色といい形といいもしかしたらキャプテンが所有しているヘルメットがこのシーンで使われたものかもしれない。

過去に何度かRAVENは来日していますが、RAVENのライブに足を運んでいたらその感想をお願いします。


Cap:初来日公演(1995年川崎クラブチッタ)の時は自分のライブと被っていて泣く泣く諦めたんだ。そして2回目となった2009年の来日公演で待望のRAVENのライブを体験することが出来たんだ!もうワッコは脱退していたので(初来日の時点でも脱退していたけどね)、「生で彼のドラムを叩く姿を観たかった!」って昔から強く思っていたことが叶わなかったのは残念だった。でも、大怪我から復帰してステージで元気にギターを弾くマーク・ギャラガーの姿に本当に胸がアツくなったよ!やっとRAVENのライブを観ることも出来て本当に感動したよ!!

ハードコア・バンドの周辺でRAVENのことが話題になったりすることはありますか?


Cap:まずないね(笑)。
ヘルメットを被りポーズを決めるキャプテン Part2

ヘルメットを被りポーズを決めるキャプテン Part2

今回キャプテンにインタビューをお願いしたのは、実はワッコがライブで実際に使用していたあのヘルメットを所有しているということがあったからなのですが、どうやって入手したのですか?


Cap:高校2年生だったか3年生だったか…、発刊してから何号目のBURRN!誌だったかも忘れたけど、読者プレゼントに『ワッコが実際使用していたヘルメット」が出たんだよ!それがどうしても欲しくてそのプレゼントに応募して、ハガキを7~8枚出したと思うんだよね。そしてたら嬉しいことに見事に当選したんだよ‼それでBURRN!誌の編集部まで取りに行ったんだ。慣れない状況だったんで、プレゼントに当選した興奮よりも緊張でガチガチだった事しか覚えてないけどね(笑)。そうそう、思い出したけど、その時にそのヘルメットを見物に来ていたと思しきRAVEN LUNATICS風のメタルなお姉さま2人組が編集部に来ていて、その二人のセクシーな出で立ちにヤングな俺は益々緊張していたのを思い出したよ(笑)。

プレゼントに当選した興奮よりも緊張でガチガチだった事しか覚えてないけどね(笑)

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キャプテンが所有しているロブ“ワッコ”ハンターが実際使...

キャプテンが所有しているロブ“ワッコ”ハンターが実際使用していたヘルメット

もうかなりの年月が経ってしまいイタミ、そしてワッコの直筆と思えるサインやメッセージが剥げてしまっている部分もある。耳の部分にはワッコの頭文字である「W」が、そして後ろには「THE BOSS」の文字が見える。当然、キャプテンの家宝となって大切に保管されている。

RAVENの数ある楽曲の中からベスト10曲を選ぶとしたらどんな選曲になりますか?その理由と一緒にお願いします。

Cap:優劣は付け難いんですが順不同でならこんな感じになります。

★“All for one”(3rdアルバム「ALL FOR ONE」収録)
※やはり最初に手にしたアルバムのタイトルトラック、最初の掛け声がたまらない!

★“Crash,Bang,Wallop”(シングル「CRASH,BANG,WALLOP」収録)
※ライヴに於いて重要な位置を占めるこの曲のタイトルは知っていたのですが、収録されている12インチ・シングルを中々入手出来ず(泣)。やっと手に入れ聴いた時は興奮MAX!

★“Born To Be Wild”(シングル「BORN TO BE WILD」収録。当時ACCEPTのウド・ダークシュナイダーとのデュエットも話題になったステッペンウルフのカヴァー曲)
※こちらも同様、盤の存在を知りながら中々入手出来ず...(泣)。

★“Athletic Rock”(3rdアルバム「ALL FOR ONE」収録)
※先に説明の通り!

★“Faster Than The Speed Of Light”(2ndアルバム「WIPED OUT」収録)
※RAVENの楽曲の中でもスピードナンバーに類するこの曲のドラミングには痺れまくりでした。ジョン・ギャラガーの狂気のハイトーンも最高です!

★“Live At The Inferno”(2ndアルバム「WIPED OUT」収録)
※2nd収録のこの曲、後にライヴ・アルバムのタイトルとなるんですが、ライヴでの1曲めに相応しい「さぁ行くぞ!」感に満ちているのが大好きです!

★“The Pack Is Back”(5thアルバム「THE PACK IS BACK」収録)
※世間的には評価の低いアルバムですが、待ち焦がれていた新譜の1曲目。決して速い曲では無いのですが、このガキ大将が帰って来た感溢れる力強い演奏には熱くなる!

★“The Bottom Line”(4thアルバム「STAY HARD」収録)
※歌なしのインスト曲なんですが、何ともこうアッパーと申しますかアゲアゲと申しますか好きなんですよね(笑)

★“Speed Of The Reflex”(ミニ・アルバム「MAD」収録)
※ワッコ在籍時のRAVENの集大成というかRAVENの良さ、おいしさがタップリ盛り込まれた名曲ですね。

★“Wiped Out”(デビュー・シングル「DON'T NEED YOUR MONEY」収録)
※1stシングル収録、後に2ndのタイトルとなる(そういうの多いね(笑))この曲、大作でなくリフで押していく初期の名曲です。

こんなセレクトになります。

俺はミュージシャンとしてあり続ける限りRAVENの「アスレチック・ロック」の継承者であり続けたいと願っているんだ

今回の来日公演で楽しみにしているのは?


Cap:俺が行くのは「1st〜3rdアルバムからのクラシックDAY」なのですが、やはり自分の多感な時期に共にあった曲を生で感じられる日じゃないですか…、青春フラッシュバックは必至でしょう!(笑)。それと、自分はドラマーなので、RAVENの新しいドラマーが名曲達をどう捌くかはドラマー目線で自然に気にしちゃいますね。

最後にキャプテンにとってRAVENとは?


Cap:俺にとってRAVEN…、自分のことで語ってもいいかな?俺はミュージシャンとしてあり続ける限りRAVENの「アスレチック・ロック」の継承者であり続けたいと願っているんだ。本音を言えば年齢も年齢だし、最近は厳しいけど(苦笑)。RAVENが現役でいる限りはプレイヤーとして、ドラマーとして、「アスレチック・ロック」の継承者として、負けられない!ステイ・ハード‼

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さて、インタビューいかがでしたでしょうか?RAVEN LUNATICSとしてのキャプテンの思いだけでなく、ミュージシャン/ドラマーとして見たRAVENも興味深いと感じてくれたなら幸いである。また、キャプテンが選んだRAVENの名曲の数々が今回の来日でプレイされるのか?それを楽しむのも一興かもしれない。さて、今回のRAVENの来日公演はどんなドラマが繰り広げられるのか?本当に楽しみである。キャプテンもRAVEN LUNATICSの同志として一緒に楽しんでいると思う。

INTERVIEW&PHOTO by別府“VEPPY”伸朗
協力:新大久保EARTHDOM、FADE-IN RECORDS、BREAK THE RECORDS

RAVEN JAPAN TOUR 2019

RAVEN JAPAN TOUR 2019

RAVEN JAPAN TOUR 2019


3月14日 (木)吉祥寺CLUB SEATA
3月15日(金)新宿BLAZE
OPEN 18:00 START 19:00

3/14(木)吉祥寺CLUB SEATA公演は1ST、2ND、3RDアルバムからのRAVENクラシックDAY
※マーティ・フリードマンがスペシャルゲストとして緊急参戦!!

3/15(金)新宿BLAZE公演は 未発表の新曲を交えたオールタイムベストDAY
※3/15 オープニングアクト:SURVIVE

主催bayfm78 後援BURRN!
招致・企画UPP-tone music

問い合わせ
03-6261-5690 UPP-tone music
前売8,000円 当日券8,500円