北欧メロディック・プログレッシヴ・メタルの雄CIRCUS MAXIMUSインタビュー

Interview
LOUDPARK12以来となる来日公演を行った北欧メロディック・プログレッシヴ・メタルの雄CIRCUS MAXIMUS。今回の来日公演についてトルルス・ハウゲン<ds>とラッセ・フィンブラテン<key>にインタビューを行った。

俺達にとってはプログレッシヴ・ミュージックをプレイするのにルールはいらないものなんだ

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--新作EPのタイトルは「Isolated Chapter」という1stと2ndのタイトルを合わせたものになっているんですが、何故それにしたのですか?

ラッセ:2曲のアイディアが1st、2ndアルバムをレコーディングした頃に作ったものだからだよ。

トルルス:そう。“End Game”と“Phasing Mirror”。“End Game”は“Glory of the Empire”の続きなんだ。“Glory of the Empireパート2”みたいなものだね。“Phasing Mirro”rは…

ラッセ:いくつかの部分はデモを録ったときに作ったものだし、いくつかは「ISOLATE」をレコーディングしたときのものだよ。(曲が)あの時代に属してるんだ。それがタイムワープしたみたいな感じで今レコーディングした。古い曲に新しいラッピングをしたものなんだ。

トルルス:“End Game”のドラムは「NINE」のレコーディングのときに録ったんだ、同じスタジオでね。でも曲全部を並べてみたら、“End Game”だけなんだか大作っぽいし、「NINE」のテーマにもフィットしなかったから、除外してしばらく横にどけておいたんだ。何年も経ってまた取り上げたわけ。そんなとこだね。

--次のフルアルバムのために取っておいたマテリアルではなくて、シングルEPのためだけの曲なんですか?

ラッセ&トルルス:そうだね。

トルルス:次のアルバムは全然違ったものになるかもしれないしね。デス・メタル・アルバムとかね。(一同爆笑)

ラッセ:おそらくJ-Popになるんじゃないかな。

トルルス:うん、J-Popだね。トップ候補だ。BABYMETALとか。(笑)

ラッセ:俺達BABYMETALにハマってるから。

トルルス:俺大好きだもん。(笑)

ラッセ:名古屋から来る道でずっと繰り返しBABYMETALかけてたんだよ。(笑)

トルルス:最初はめっちゃ困惑してた。でも大好きになった。(笑)
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--では好きな音楽の話になったので、どんなバンドに影響を受けてきたのかを教えてください。

ラッセ:俺は80年代にシンセを弾きながら育った80年代キッズだから、シンセがバックグラウンドにあるんだ。シンセポップ、シンセダンスミュージック、電子音楽全般だよ。その後でロックを聴き始めて、色んなロックミュージシャンを知ってロックに傾倒していったんだけど。一番でかい存在のバンドはTOTOなんだ。メタルやロックのバンドも好きだけどね。RAMMSTEINとかね。リフが最高だよね。TOTOのメロディとRAMMSTEINのリフを一緒にして。それで最高のものができるんだよ。

トルルス:俺は子供の頃にMETALLICAやAC/DCを聴きだしてMEGADETH、PANTERA、MESSHUGGAH、SEPULTURAとか凄く重いバンドに影響を受けたんだ。それでDREAM THEATREやSYMPHONY Xなんかも聴いて、それらを混ぜ合わせたよ。あとオルタナティブが凄く好きなんだ。FAITH NO MORE、マイク・パットンの関連作やソロ、Mr. BUNGLEが好きだね。あとクレイジーなものは何でも。影響受けたものが多すぎるな。(笑)ここ2~3年はノルウェーの女性シンガーに影響されてるよ。スザンヌ・サンドフォーというシンガーの「10LOVE SONGS」ってアルバムがあって、それが素晴らしいんだ。あとエミリー・ニコラスもアメイジングだ。すごくインスパイアされるよ、ジャズっぽい感じでね。他にも沢山、俺、全てに触発されるんだ。メタル、ポップ、音楽全般だよ。(笑)主にヘヴィなものだけど。MESSHUGGAHみたいに実験的なやつが俺のお気に入りだね。

--CIRCUS MAXIMUSはプログレッシブでありながら美しいメロディが特徴的だと思うのですが、好きなバンドがヘヴィなバンドが多かったので意外な印象を受けました。美しいメロディの影響は何から受けたのですか?

ラッセ:TOTOだよ。(笑)

トルルス:俺達はそれぞれ皆違うものから影響を受けて、最終的にこんな音楽に落ち着いたって感じだよ。このバンドにね。お互いは変えられないし、俺達にとってはプログレッシヴ・ミュージックをプレイするのにルールはいらないものなんだ。凄くヘヴィなものもポップな方向に行くし、全てにはギターとベースが入るし、このバンドには本当にルールなんか無いよ。ただ、常にメロディが一番に来るから全曲アコースティックギターでも演奏できる。アコースティックショーをやって俺達の曲を全曲演ることだって可能だ。メロディが一番重要だからね。ヘヴィなことっていうのはその下で添え物としてやれるんだ。そんなとこかな。

ラッセ:俺達は皆、君だって(笑)、メロディを愛しているんだ。

トルルス:そりゃそうさ。(笑)
--クラシック音楽を聴いたりとかは。

ラッセ:クラシック音楽は子供の頃沢山押しつけられたよ。だから嫌いだったんだ。成長してから好きになったけど、自分の中で一番大きな場所を占めるものではないんだよ。だって最悪だったから。

トルルス:俺も同じだった。子供の頃学校の音楽の先生が「クラシックだけ!」の人で、俺それが大っ嫌いだったんだ。(笑)ひたすら退屈でさ。ロックも無しで、ディストーションも無し、つまんねぇの。でも若い頃にイングヴェイ・マルムスティーンを聴いて、クールだって思ったから、ヴィヴァルディやパガニーニなんかを聴き始めて、今では楽しめるようになったけど。

ラッセ:成長してからじゃないとダメだよね。

トルルス:だね。大人にならないと。
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--今回ノルウェー大使館が来日公演についてツイッターなどで盛り上げてくれていたようですが、それについては御存知でしたか?

ラッセ:大使館?ああ、見たよ。リツイートしたりFacebookでもシェアしたよ。(笑)マジでクールだよね。Glenからメッセージをもらって知ったんだけど。Glenが見つけたんだと思う。

トルルス:「ヘイ、これ見ろよ!クールじゃん!」って見せられたんだよ。(笑)

--日本のファンと地元ノルウェーのファンとで、印象など、どんな違いがありますか?

ラッセ:献身的なところだね。

トルルス:だね。魂捧げてる度合い。

ラッセ:献身的なファンもノルウェーにはいるんだけどねぇ。

トルルス:同じじゃないよね。日本の方がノルウェーのファンよりもっと深い感じがする。

ラッセ:日本にいるほうが特別な気分になるよね。(笑)

トルルス:そうそう。全然扱われ方が違うし、感じ良く接してもらってる。オスロで公演やるとき、友達も沢山来るんだけどさ、『musik lyss』って俺らは呼んでる連中なんだけど、皆なんだか上から目線で腕組んでつっ立ってるわけ。人に気を遣わないのってヨーロピアンらしいんだけどね。(笑)日本はそういう所すごくいいと思うよ。

--世界中をツアーで回ってらっしゃる中で、他の国のファンで良くも悪くも印象に残っているファンは。

ラッセ&トルルス:南米のファン。

トルルス:狂っててクレイジーなんだ。ライブじゃ可能な限り騒ぐんだよ。一番うるさい観客なんだ。日本じゃ曲に合わせて完璧に歌うけどさ、南米のファンは叫ぶんだよ。(笑)曲と曲の間も演奏してる間も。ギターソロに向かって叫ぶし、サビも叫ぶし、なんでも叫ぶんだ。(笑)一番やかましくて激しくてパンクなオーディエンスだよ。激しいファンでもあるね。(笑)

--では最後に日本のファンに一言ずつメッセージをお願いします。


ラッセ:ヘイ、CIRCUS MAXIMUSのラッセ、キーボードプレイヤーだ。今東京にいて日本のオーディエンスがどれだけ素晴らしかったかを語ってるんだ。どれだけ献身的かをね。みんなに会えて嬉しいよ。ライブに来て応援してくれてありがとう。次は7年よりは早く戻って来たいと思ってるよ。本当にどうもありがとう。

トルルス:俺からは一つだけ。Thank You。(日本語で)ドウモアリガトウ。


Text by 別府 “VEPPY” 伸朗
Translated by Rei Shiina
Photos by Towy Karin
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CIRCUS MAXIMUSから日本のファンへメッセージ

CIRCUS MAXIMUSメンバーから日本のファンへメッセージ

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