北欧メロディック・プログレッシヴ・メタルの雄CIRCUS MAXIMUSインタビュー

Interview
LOUDPARK12以来となる来日公演を行った北欧メロディック・プログレッシヴ・メタルの雄CIRCUS MAXIMUS。今回の来日公演についてトルルス・ハウゲン<ds>とラッセ・フィンブラテン<key>にインタビューを行った。

ライブではよりヘヴィでアグレッシヴに演ろうとしてるんだ

マイケル・エリクセン&lt;vo&gt;

マイケル・エリクセン<vo>


--プレイしている間は何に一番気を使いますか?

ラッセ:そうだね、バンドとお客さんとの間に音楽があるわけだから、お互いを見ながら演奏して、お互い呼び合って、オーディエンスとの間につながりを築くことだね。お客さんがいなかったら音楽はステージ上で死んでるわけだよ。お互いのためにプレイするためにエネルギーをもらわないと。実際俺は音楽は生き物だと思ってるんだ。時には生きて成長するし、時には死んでいることもある。でもお客さんがついてきてくれていれば、生きているんだよ。

トルルス:今俺もそれを考え始めた。(笑)考えてなかったけど。(笑)

--CDと全く同じプレイを好む人もいるでしょうし、逆にライブならではのものを求める人もいると思うんですが、そのバランスはどうされていますか?

トルルス:(スタジオ盤と)ちょっとだけ変えてる。

ラッセ:曲によっては沢山変えるし。「NINE」の曲はそんなには変えないかな。

トルルス:​パートによっては長くしたりね。オーディエンスが一緒に手を叩いたりできるように。名古屋公演から即興を入れるようにしたんだよ。曲の最後がピアノになる曲で。1曲演って疲れてるんだけど、演奏を続けろっていうから、QUEENの曲を演った(笑)

ラッセ:“Don't Stop Me Now”だよ(笑)

トルルス:​そうだ。(笑)「NINE」のアルバムの曲に関しては、そんなに変えてない。

ラッセ:結構アルバムに忠実にやってるよ。

トルルス:​いくつか部分によって…、あんまり覚えてないけど。

ラッセ:イントロを長くしたり、エクストラ・ギタリストを入れたり。でもお客さんには気づかれてないと思う。オリジナルのアルバムで短すぎると思った所は長くしてるんだ。

トルルス:うん。全部長くなるよね。

ラッセ:でも結果には満足してる。元のままやるのも好きだけど。ライブでは多少演奏が粗くなるからアルバムの方が磨かれてる感じに聴こえると思うけど、ライブではよりヘヴィでアグレッシヴに演ろうとしてるんだ。
マッツ・ハウゲン&lt;g&gt;

マッツ・ハウゲン<g>


--昨日のQueenの曲はその場の思いつきの即興で入れたんですか?それとも予め演ろうと決めていたんですか?

ラッセ:ステージの上でひらめいたんだよ。その場で。息をつきたいって所で「演奏しろ!演奏しろ!」って言われて。(笑)

トルルス:今夜は今夜で何か違うのを演るよ。前もって全部計画しちゃうと面白みがなくなるからさ。楽しさも入れないと。

ラッセ:時には足を踏み外して、時には一歩戻らないとね。

トルルス:そうそう。脚本からはみ出ないと。(笑)あれは計画していたものじゃないんだよ。ただ演奏がそっちに行っちゃって、俺も歌い出して。そんな感じ。(笑)

--元からセットに組み込まれていたかのと思っていたので驚きました。

ラッセ:ああ、その場の勢いってやつだよ!

トルルス:俺達上手いから。(笑)ラッセはあの曲を前にも演奏してるんだよ。ノルウェーの地元でQUEENを演るセッションショーをやっていて、2人とも曲は知っていたから。QUEENのカバーなら他にも色々できるよ。お望みとあれば(笑)

ラッセ:QUEENのカバーバンドはCIRCUS MAXIMUSとはまた違うメンバーで、ノルウェーで仕事としてやってるんだ。色んな場所で、色んな面子がいるよ。※注1

トルルス:今年(それぞれ違うメンバーで)25のバンドをやったんだよ。数えきれないんで覚えてないけど。稼いでるんだよ、へへへへ(笑)

※注1
インタビューの当日は“Bohemian Rhapsody”を即興演奏した。
ラッセが仕事をしているQUEENトリビュート・バンドはTHE SHOW MUST GO ONという元WIG WAMのグラムがやっているアリーナで6000人も集める大人気バンド。
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--アルバム『NINE』の話になりますが、コンセプトはあるんですか?

ラッセ:このアルバムに関してはゆるく守るべきラインだけ決めてる感じだよ。コンセプトはないんだ。

トルルス:なんていうか、コンセプトに関して何度も訊かれたよ。(笑)守るべきラインだけがあって、「君は君自身の運命の設計者なんだ」ってやつなんだけど。

ラッセ:「君は君自身の幸せに対する責任がある」ってことなんだけどね。

トルルス:全ての曲にそのテーマがあるんだ。

ラッセ:ストーリーというよりはテーマなんだよ。

トルルス:「NINE」という数字は象徴でさ。

ラッセ:何の象徴だっけ…?

トルルス:しばらく説明してなかったからなぁ(笑)

--何故コンセプトアルバムかと思ったかというと、歌詞を読んでいたら、「人の生き方」というものが歌詞の中につながりとしてあったように感じたからなのですが。

トルルス:守るべきテーマであって「ストーリー」って感じではないけどね。

ラッセ:1曲1曲にストーリーはあるんだけど、アルバム全体を通してひとつのストーリーではないんだ。

--アルバムのタイトルを「NINE]にしたのは何故ですか?NINEというと「9作目」や「曲の数が9曲」などのイメージがありますが。

ラッセ:俺達シンボリズムに凝ってさ。時間をかけてググって、「9」っていうのは幸運のシンボルだったり地獄の意味だったり、色々な意味があるんだ。しかも9曲あるし。

トルルス:そんなに深いテーマじゃないんだよ。俺にとっては単に幸運のシンボルで。9曲だしね。「責任を持て」ってことだったり。それくらいかな。それ以上深いものは特に無いんだ。(笑)覚えるのも簡単だろ?アルバムには10曲あるけど1曲は“Architect of Fortune”のイントロだからさ。2曲合わせて12分の曲になるけど、1曲としてカウントできる。(笑)
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