「ボヘミアン・ラプソディ」に隠された、洗脳テクニック! メタル心理学~闇夜のヘヴィ・メンタル Vol.01

メタル心理学~闇夜のヘヴィ・メンタル
多くの人が映画「ボヘミアン・ラプソディ」に感動し、社会現象となるほどの記録的な大ヒットとなった!

しかし、その魅力の裏側には「心理学」「認知科学」「脳科学」と言った人間工学を最大限に利用した緻密な計算があった。

あなたは「ボヘミアン・ラプソディ」の何に感動したのか?

前代未聞の大ヒットとなった映画「ボヘミアン・ラプソディ」
多くの人が何度も劇場に足を運び、その度に感動したはずだ…。

しかし、この「感動」の裏には大きな秘密があったのだ!
映画「Bohemian Rhapsody 」より

映画「Bohemian Rhapsody 」より


あなたはこの映画の何に感動したのだろう?

①役者の演技が素晴らしい
②音楽が素晴らしかった
③ストーリーが感動的だった
④ライブの映像の再現性に感動した
⑤全てが良かった
⑥よくわからないが、とにかく感動したから

人間は自分の身の回りに起こったこと、すべてに「意味」をつけて記憶の中に貯蔵する。
この映画にどのような「意味付け」をしたかが、あなたの感動ポイントになる。

あなたが感動した「理由」は本当だろうか?

きっと、その感動した「理由」は、後から無理やりつけられたものに違いない。

その疑いは以下の二つのポイントから考えられる。

その1 リピート率がハンパない点について…

この映画を好きになった人の多くはリピーターになる。
リピーター率の高さも半端ではないが、
その回数があまりに「異常」なのだ…、
5回6回劇場に足を運んだという人はザラで、10回以上というツワモノも結構いる…なぜだ?

同じ感動ポイントを味合うためになんども同じ映画を見るものだろうか?


その2 感動ポイントがみんなバラバラな点について…

「役者の演技が素晴らしい」という人
役者の演技がどんなに素晴らしくても、そんなに何回も足を運ぶだろうか!?
役者の演技を勉強している人ならまだしも…普通の職業の人が。

「音楽が素晴らしい」という人
音楽がどんなに良買ったとしても、わざわざ高い金出して何回も映画館まで聴きに行くだろうか!?
家でCD聴けばいいでしょ...そんなに感動したなら…。

「ストーリーが感動的だった」という人
ストーリーで感動したとしたら一回目はともかく、どんなに感動したとしても2度はないでしょう!?
同じストーリーなんだから…。

「ライブの映像の再現性に感動した」
ライブシーンがどんなに感動的だったとしても、本物には敵わないだろ!?
QUEENのLIVE AIDの映像見て、そんなに感動しなかったくせに…

「全てが良かった」という人は云うに及ばず、
みんな結局理由がわからず何度も足を運んでいるに違いないのだ!!

そう、多くの人が実は本当に「感動」したポイントがわかってない、
だから「何が良かったの?」という質問の回答がみんなバラバラ根拠も曖昧なのだ…

みんなこうして騙された!!

この映画で多くの人が感動させられた理由は、認知できない脳の働きに秘密がある。

結論から言うと、この映画の虜になった人たちは脳の特性を利用して「気分が良くなる」状態に誘導されたに過ぎないのだ!

この映画は「役者の演技」「音楽の素晴らしさ」「ライブの再現性」などと云うもっともらしい理由ではなく、「認知科学」「心理学」「脳科学」によって、見る人を「気分良くさせる映画」として機能しているに過ぎない。

人間にはミラーニューロンと呼ばれる脳細胞がある。
これは他人の「表情」から「感情」読み取るための神経細胞で、人間の持つ「共感力」を生み出す働きをする。

子供の頃、親の表情を真似ることで人間は「表情」と「感情」のつながりを理解する。
それはまるで「表情」が「感情」を育てるように、我々は相手の「表情」を真似ることで、「感情」を理解できるようになる。

つまり、我々はミラーニューロンを使って相手の「表情」を読み取り、同じ「感情」を自分のこころに再現するのだ。

そして、それはラポールという心的関係性によって強化される

ラポールとは、カウンセリング用語で「信頼関係」と訳すが、お互いの心が繋がっているような心的関係をいう。
中のいい友達が「あくび」をすると、なぜか自分も「あくび」をしてしまったという経験は誰にでもあるはずだ。
まさにその時、お互いの「こころ」はラポールが取れた関係性を保ち、ミラーニューロンが活発に働いている状態であると言える。

この映画は、感動してなんども劇場に足を運んだファンがいた一方で、QUEENファンであるにも関わらず途中から全く共感できなかったとして酷評する人も多く存在する。

極端に影響を受けた人と、全く影響を受けなかった人の二極化が激しいのもこの映画の特徴だ。

つまり、ラストシーンに至るまでのストーリーを受け入れた人と、諸々矛盾点や役者に対しての違和感を感じ途中で脱落した人の2つのパターンに大別される。
前者がこの映画とラポールを築いたままラストのシーンを迎えた人で、後者が途中で映画とのラポールが途切れた人と言えよう。

何回も劇場に足を運んだ人は、この映画とラポールが取れミラーニューロンが活発に働いた状態でラストシーンを迎えた人たちなのだ。

それは「心理テクニック」による洗脳だった!?

まずは、下記のYoutubeの映像を見てもらおう。
この映像は最後のライブシーンを「映画」とモノホンの「LIVEAID」の映像を比較したものだ。

(左)映画「ボヘミアン・ラプソディ」(右)モノホンの「LIVE AID」の映像比較

さて、二つの映像の違いに気がついただろうか....?

左の映画版の映像は役者の「表情」にフォーカスしているのだ、最初はステージ上のメンバー間の「表情」、さらに関係者の「表情」、そして会場の観客の「表情」、さらにはBARの客の「表情」。

そしてその表情はどれも「喜び」と「感動」に満ち溢れている。

それはまるで彼らの影響力が徐々に世界中に広がっていくように、「感動」の輪がステージから世界中の人に伝わっていく様子が役者の「表情」の連鎖反応によって描かれている。

ラストシーンまでこの映画に付き合った人は、すっかりこの作品とラポールが取れているので、ミラーニューロンの働きによって役者の「表情」から「感動」を自分の「こころ」の中にコピーせざるを得ない状況に陥っている。
まるで自分もその場に参加しているように高揚し「とても気持ちのいい」状態に誘われてしまったのだ。

そして、その「気持ち良さを」再び感じるために、中毒患者のように何度も映画館に足を運んだのだ。

つまり、この映画の「感動ポイント」は、最後のライブシーンにおける役者の表情を抜いたカット割りにあったのだ。

それによって、ラポールという心理状態で活性化されたミラーニューロンが、役者の「表情」から「感動」をあなたの「こころ」に映し出した生理現象に過ぎなかったのだ!!

さらなる罠

さらにもう一つの罠が付け加わっていることをお伝えしよう。

あなたは、家に帰ってきてからもその「気持ち良さを」を再現するために、QUEENの曲をひたすら聴き続けているに違いない。

異常なまでのサントラ盤の売り上げが、その被害者の多くを物語っている。

これはアンカリングというNLP(神経言語プログラミング)で使われる技術だ。

「気分が盛り上がっている」状態の時に、一定の刺激(この場合はQUEENの曲)を加えると、その感情と刺激が神経学的にリンクし、同じ刺激を加えるとその時の心理状態が蘇るというもの。

「パブロフの犬」というのを知っているだろう…一定の「反応」を一定の「刺激」によって再現するという、あの理論だ。

最高に気分が高揚している状態に、これでもかと流れるQUEENの楽曲、「最高の気分」という反応が「QUEENの曲」によって引き起こされるという状態が出来上がる。

つまり、この時点で「QUEEN」の曲を聴くことで「最高の気分」が引き起こされるという心的条件は整っていて、「QUEENの曲」→「いい気分」=「私はQUEENの曲が好き」という図式が成り立つようになる。

これを洗脳と言わずしてなんというのか…おそるべし!

まとめると
①映画と観客の間にラポールという心理状態が構築される
②ミラーニューロンが、役者の「表情」を読み取りあなたの「こころ」にその感情をコピーさせる
③「感動」している心理状態とQUEENの楽曲が結びつき、それ以降その曲を聴くと「感動」が蘇る

最近のハリウッドの映画の多くはこのような効果を取り入れたものが多い、その背後に多くの「心理学者」が関与していることはいうまでもない!!

そして私は今日もQUEENの曲を聴いて「気分が良くなっている」のだった!